マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、“NBA史上最高の選手(GOAT)”の代表格として議論される存在だ。
どちらが上か――。それは答えなき永遠のテーマだが、両者を知るゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が持論を展開している。
“バスケットボールの神様”と言われるジョーダンは、1984年のドラフト全体3位でブルズに入団すると、類い稀な身体能力を活かしたプレーで観客を魅了。1991~93年、1996~98年と1990年代にブルズを6度の優勝に導き、そのすべてでファイナルMVPを受賞した。ほかにも、史上最多となる得点王10回、歴代1位のキャリア平均30.1点など、功績は挙げればキリがない。
一方のレブロンは、2003年に地元球団のクリーブランド・キャバリアーズでデビュー。ルーキーイヤーからオールラウンドな活躍を見せ、41歳となった現在も依然として第一線でプレーを続けている。優勝回数は4回とジョーダンを下回るが、通算得点と通算出場試合数は歴代トップ、シーズン&ファイナルMVP各4回、史上最多の22回のオールNBAチーム選出など、負けじと輝かしい実績を誇る。
これまで多くの識者やレジェンドがGOAT論について議論してきたが、そのなかでかつてジョーダンと同僚としてプレーし、敵将としてレブロンとも対峙した名将のカーHCも、永遠のテーマのひとつである“ジョーダンvsレブロン”に切り込んだ。
カーHCは『THE NEW YORKER』のインタビューで、レブロンがなぜ偉大なのか語っている。
「レブロンの素晴らしさは、マイケル(ジョーダン)のようなスキルセットにあるのではない。彼のスピード、運動能力、パス能力を駆使した総合的なプレーにある。レブロンにとって得点は二の次だと感じてきたが、彼はNBA史上最高のスコアラーだ」
カーHCは、レブロンが史上初の通算4万点を超えているだけでなく、23シーズン連続で平均20点以上を記録している点を“史上最高のスコアラー”の理由のひとつに挙げ、「彼の長寿ぶりはまさに機械だ。地球上で、そして人類の歴史上、文字通り最高のアスリートだと思う」と続けた。
一方で、コート上でジョーダンとプレーしていた時と同じような感覚を味わったことは、レブロンに関しては一度もないとも述べている。
「マイケルとプレーしていた時、彼の闘争心、相手チームだけでなく審判やアリーナ全体をも支配する感情的な強さを目の当たりにした。レブロンにはそれは見られない。感情面に関して2人は違うんだ。
マイケルとの対戦では、誰もが負けることを覚悟して臨んだ。そんな選手はほかにいない。ビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス)くらいじゃないかな。でも、バスケットコートでマイケルと対戦した時と同じような感覚を味わったことは一度もないね」
どちらを上とするかは観る者それぞれの判断によって変わるが、両者を深く知るカーHCの意見は参考になるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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