9連戦もあるゴールデンウィークのプロ野球は、セ・パともに首位攻防戦からのスタートとなった。いきなり「メインディッシュ」が出てきたわけだが、セ・パでその事情は少し異なっていた。
セ・リーグはゲーム差ゼロで始まり、パ・リーグは「ストップ・ザ・オリックス」。2位・ソフトバンクと首位オリックスは、2.5ゲーム差に開いていた。
4月28日はソフトバンクが勝ち、29日の第2ラウンドはオリックスが勝利。30日は試合がないため、この直接対決2連戦でゲーム差は変わらなかった。
7回にソフトバンクがいったんは逆転に成功。しかしオスナが救援に失敗し、オリックスに勝利をさらわれた。ソフトバンクが逆転した直後の7回裏、小久保裕紀監督が投入したのは、4年目の右腕・木村光。これで13試合目の登板であり、チームは26試合目だから「登板過多」ではあるが、それだけ信頼を寄せられているのだろう。
木村は3戦連続でホールドを記録。オスナの調子がイマイチで、昨年の勝ちパターンで使われていた藤井皓哉も、右肘の手術で構想外となっている。
タイトル争いはまだ先の先の話……いや、違う
2022年の育成ドラフト3位で入団した木村はルーキーイヤーに支配下登録を勝ち取り、昨年は13試合に投げた。ソフトバンクファンからすればすでに馴染み深い投手ではあるが、まだ新人王争いの権利が残っているのだ。
タイトル争いはまだ先の先の話……いや、違う。メジャーリーグの野球報道では、ペナントレースが始まる前に全タイトルの獲得候補者を予想し、日々の勝敗結果を伝える。そして「期待通りの活躍を見せてくれたかどうか」の観点も加えられている。
今年のパ・リーグ6球団の新人というと、西武の小島大河、開幕投手に選ばれたロッテの毛利海大が思い浮かぶが、今のところ「チーム貢献度」が最も高いのは木村だ。
「2025年オフ、体幹トレーニングに重点を置いた練習を積み上げました。自主トレではオリックスの山岡泰輔が色々とアドバイスをしていました」(チーム関係者)
育成出身の4年目、意外な新人王候補がソフトバンクの追い上げを支えているのだ。
(飯山満/スポーツライター)

