これは本当に成功するのだろうか。コロナ禍で2021年に1年延期された東京五輪のリベンジとばかりに、JOC(日本オリンピック委員会)が2028年のロサンゼルス五輪に向けて、一部競技の予選を東京都心部に招致しようとしている。
招致の内容はというと、
「いわゆるアーバンスポーツをひっくるめて、五輪予選をシリーズとして開催するというものです。スケートボード、3人制バスケットボール、ビーチバレーボールなどが対象で、原宿、代々木エリアの体育館、大規模公園が候補に挙がっています。期間は五輪開幕4カ月ほど前の、2028年4月から6月を想定しています」(運動部デスク)
2024年開催のパリ五輪で初めて、予選シリーズが創設された。だがコロナ禍で混乱したことにより無観客開催となった東京五輪の影響は、想像以上に尾を引くこととなった。
五輪スキャンダルでイメージ低下…価値を見出せないスポンサー企業
五輪関係者が嘆息する。
「コロナ禍で日々の生活さえ大変な時期に国際大会を強行したこと、それに紐づいて様々な刑事事件が発生したことによるイメージ低下は著しく、今もあまりイメージは戻っていないといいます。五輪シリーズをやる場合、必ずスポンサー確保が必要になってきますが、そもそも五輪自体に価値を見出せない企業が近年、増えている。かといって、スポンサー集めが得意だった大手広告代理店の手を大々的に借りるような時代でもなくなってきている。JOC周辺ではリベンジに燃えているかもしれませんが、世間とのギャップが以前に増して大きくなっている事実を直視すべきでしょう」
一方で、かつてスケートボードで東京五輪を目指した元女性アスリートは、
「個々の競技だけでは目立てないので、集団開催には賛成。大会があることで環境整備がなされ、子供たちが目指すようになるプラス面は大きいと思います」
このままでは、需要と供給のバランスを見定めるのに難儀しそうだ。

