プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチが、5月2日に東京ドームで開催される。メインイベントで戦う王者の井上尚弥(大橋)と、元WBC・IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(M.T)の記者会見が4月30日に行なわれた。
日本ボクシング史に残るビッグ興行について、大橋ジムの大橋秀行会長が「もう一つのメイン」と称した見逃せない一戦も行なわれる。WBCバンタム級王者で井上尚弥の実弟である拓真に世界4階級制覇王者の井岡一翔(志成)が挑む、同級タイトルマッチだ。
両選手、関係者が出席した記者会見場には、日本人2人目の世界ボクシング殿堂入り(2008年)を果たしたジョー小泉氏の姿があった。同氏は、プロボクサーとしてのキャリアこそないものの、国際マッチメーカーやボクシング解説者、トレーナー、選手マネジメントなど、さまざまな面でボクシング界への多大な貢献が世界的に高く評価されている。
会見後、小泉氏に直接話を訊く機会があった。「拓真対井岡はメインよりも展開予想が難しいのでは?」と水を向けると、「こっちの方がもっと面白いですね。噛み合いは、蓋を開けてみないと分からないです」と、識者ですら結果が読みにくいとした。
次に試合展開について訊いてみると、「拓真は若さとスピードを活かして、(昨年11月に判定勝利した那須川)天心戦みたいに早くペースを握って、そのまま持っていく」と予想。井岡は「(20年に世界3階級制覇王者の)田中恒成を(8回TKOで)倒したような左フックのカウンターを当てて、ペースを握るパターンもあります。だから、技術戦に持ち込みたいですよね」と双方の狙いを見立てる。
そして「お互い、強敵と対戦してきています。井岡選手も拓真選手も、負けを経験しています」と、経験で大差がないと分析。「この試合は、当日のコンディションと序盤の出方次第になってくると思います」と展望した。
また、今回がバンタム級2戦目となる井岡は、階級への身体的な順応自体はできているものの、長きにわたってバンタム級で戦ってきた拓真と「フィジカルの差が出るかもしれません」とも述べた。
小泉氏をもってしても、試合が始まるまで展開が読みにくいというカードは、見逃せない一戦になりそうだ。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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