ウエスタン・カンファレンス第4シードのロサンゼルス・レイカーズと、第5シードのヒューストン・ロケッツによるプレーオフのファーストラウンドは、現地時間4月24日の第3戦をレイカーズが延長戦の末に勝利。無傷の3連勝を飾った時点では、早期決着が予想されていた。
ところが、3連敗で後がなくなったロケッツは26日の第4戦を115-96で制し、29日の第5戦でも99-93と、ロースコアの展開へ持ち込んで2連勝。プレーオフの4戦先勝シリーズで、0勝3敗から第6戦へ持ち込んだNBA史上16チーム目になった。
ホームのクリプトドットコム・アリーナで行なわれた第5戦。レイカーズはオースティン・リーブスが腹斜筋の負傷から約1か月ぶりに復帰し、ベンチから33分42秒出場。フィールドゴール成功率25.0%(4/16)と精彩を欠くも、フリースロー成功率92.3%(12/13)でカバーして22得点に4リバウンド、6アシストをマークした。
メインハンドラーをこなせる27歳のガードが戻ったことで、レブロン・ジェームズやガード陣の負担が軽減された。その一方、レイカーズは中盤以降約32分間にわたってリードを許し、シリーズ最少得点に終わった。
この日のレイカーズは、レブロンがゲームハイの25得点に7アシスト、2スティール、ディアンドレ・エイトンが18得点、17リバウンド、2ブロック、八村塁が12得点、マーカス・スマートが11得点をあげたが、チーム全体でフィールドゴール成功率42.1%(32/76)と苦戦。3ポイントはわずか7本にとどまり、成功率は25.9%と振るわなかった。
シリーズはレイカーズが3勝2敗で依然として優勢。とはいえ、5月1日(日本時間2日)に敵地トヨタ・センターで行なわれる第6戦を落とせば、逆王手をかけられてしまうだけに、次戦で決着をつけておきたいところだ。
第5戦後の会見に登壇したスマートは、チームが勝つために必要なことを聞かれてこう口にしていた。
「(苦境に追い込まれたからこそ)必死さが必要になってくる。必死にプレーしなければいけない。俺たちにとって、すべてのポゼッションが重要になってくる。文字通り、死ぬ覚悟でコートへ出て行かなければならない」 NBAの歴史上、プレーオフのシリーズで3連勝から4連敗を喫したチームは皆無。ロケッツは左足首の捻挫と骨挫傷のためケビン・デュラントを欠いているが、アルペレン・シェングンを中心にまとまりを見せていて、試合を追うごとに強さを増している。
対するレイカーズはルカ・ドンチッチを欠く今、数々のプレーオフ記録を保持する41歳のレブロンがチームを牽引。さらに、ボストン・セルティックス時代に9年連続でプレーオフを戦い、計108試合の出場経験を誇るスマートの存在も見逃せない。
2022年にNBAファイナルに出場したスマートは、翌23年のカンファレンス・ファイナルで、マイアミ・ヒートに3連敗を喫した後に3連勝と挽回した経験がある。
第7戦で敗れてシリーズ敗退となったとはいえ、現在のロケッツと似たような状況にあっただけに、この男の言葉には重みがあった。
「必死さ...それは自分たちのモットーだった。チームのために、壁を突き破ってでも、身体を犠牲にしてでも戦う。今の俺たちは、そうしなければならない。必死に戦うチームにならないといけないんだ。相手はホームでがむしゃらになって、そして自信満々に挑んでくる。俺たちはそれにしぶとく対応しないといけない」
プレーオフは相手より先に4勝してようやく次のラウンドへ勝ち進むことができる。先に王手をかけたからといって、シリーズ突破が約束されたわけではない。ハッスルプレーを身上とし、身体を張ってチームを盛り立てるスマートの発言とコート上のパフォーマンスは、第6戦でレイカーズが勝利を手にするためのカギとなるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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