まさかの大苦戦だった。
プロボクシング前WBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)は、5月2日に東京ドームでWBAアジア・スーパーバンタム級王者でWBA世界同級15位のワン・デカン(中国)とのノンタイトル8回戦に出場。2対0の判定で勝利した。
かつてはキックボクシングの世界王者だった29歳の武居は、2021年にボクシングに転向。24年に8戦全勝(8KO)でWBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に挑み、判定で下した。同王座を2度防衛したが、昨年9月のクリスチャン・メディナ(メキシコ)戦で4回TKO負けを喫して陥落していた。
それ以来の一戦で、序盤は快調だった。右アッパーや左ボディストレートなどでペースを掴んだサウスポーは、巧みなフットワークで相手のパンチをかわし、自身は的確にヒットを積み上げていった。
ところが3回、攻勢を強めてきたワンに右フックなどを当てられると混戦に。何とか5回、6回はラウンド終盤の攻撃などでポイントを奪ったものの、7回以降は相手にペースを握られてしまう。判定では2者が77対75で武居につけたが、1者は76対76の引き分けだった。
思うようなパフォーマンスを披露できなかった武居は、試合後の記者会見で反省しきりだった。再起戦を「大したことない試合をしてしまいました。悪い自分が出てしまいました」と総括。相手の強さを称え、自身のふがいなさを繰り返し述べた。
ただ、元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーは、「あくまで言い訳。自分のボクシングをしっかりできるはずだった」としながら、武居が合宿明けのスパーリングで足を痛めていたと明かした。
武居は初黒星まで圧巻のボクシングで人気を博し、今回も世界王者に負けない大きな声援を浴びた。今後は未定だというが、反省を活かして世界王者返り咲きに期待したい。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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