アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1シンガポールGPを10番グリッドからスタートして7位フィニッシュ。レース前にはレース結果について悲観的な見通しを示していたアロンソだが、終始力強い走りを見せた。
アロンソはグリップ的に不利な偶数列からのスタートであり、さらに予選に向けて行なったセッティング変更よってマシンが遅くなってしまったとして、決勝に向けた見通しは暗く、「ポイントを獲得するのは大変だ」と語っていた。
しかし決勝でアロンソは力強い走りを見せた。ピットストップでミスがありポジションを落としたもののそれも取り戻し、さらには度重なる痛快な無線交信も披露。8番手でチェッカーを受けたものの、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)のタイム加算ペナルティもあり7位となった。しかもドライバー・オブ・ザ・デイにも選ばれた。
「レースは予想通り難しかった。今季これまで獲得してきた少ないポイントと同じように、ポイントを獲得するために苦しみ、戦い、泥にまみれてできる限りのことをしなきゃいけなかった」
アロンソはレース後にそう語った。
「レース序盤に8番手に上がり、12番手に落ち、そして8位でフィニッシュしなければいけなかった。獲得できたポイントも報酬も小さいモノだったけど、それでも僕らは今日、よく戦った」
アロンソ曰く、スタート時に履いたソフトタイヤを、予想に反してうまく使いこなすことができたという。
「レース前半にソフトタイヤを履いたマシンは非常に速く、大きなアドバンテージを築くことができた。そしてそのソフトタイヤは、予想以上に持ち堪えてくれた」
そうアロンソは語った。
「最初のスティントで築いたアドバンテージは、ピット作業が遅れたことで消えてしまった。後半で挽回する必要があったんだ」
「でもレース後半もマシンは速く、予想通りの順位でフィニッシュできた。(後半スティントに)ミディアムタイヤを選んだのはチームの判断だった。おかげでグリップがあり、レース後半は少し攻めることができたと思う」
「少しアクションはあったけど、良い結果だったし、良いレースだった」
アストンマーティンは現在コンストラクターズランキング7番手。6番手のレーシングブルズとは4ポイント、5番手のウイリアムズとは34ポイントの差である。チームの収入のためにも、ランキングを上げることは、非常に重要である。残り6戦への見通しを尋ねられると、アロンソは次のように語った。
「今後も数戦でポイントを獲得できると思う。今回のレースも、ポイント獲得が期待できるレースのひとつだった。あと2〜3戦は、入賞できるはずだ」
そうアロンソは言う。
「でもその一方で、ポイント獲得が不可能な週末も2〜3戦あることは分かっている。だから、コースサイドでのオペレーションをもっと改善していく必要がある」
「今週末も非常に好調なスタートを切ったけど、途中でマシンのパフォーマンスは少し後退してしまった。来年に向けて、こういう部分を改善していかなければいけない」
残りのレースで期待できるのはどれか? そう尋ねられたアロンソは、次のように語った。
「正直に言ってカタール、そしてオースティンとブラジルかな。メキシコとラズベガスはちょっと心配しているけど、どうなるか見てみよう」

