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【現地取材】石川祐希、PO決勝出番なしもミラノ時代になかった“常勝のメンタリティ“「勝つためのパフォーマンスを全員がするべき」

【現地取材】石川祐希、PO決勝出番なしもミラノ時代になかった“常勝のメンタリティ“「勝つためのパフォーマンスを全員がするべき」

バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2025-26シーズンのプレーオフ決勝(3戦先勝)を白星でスタートさせた日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャ。昨季に準優勝を果たしたクチーナ ルーベ・チヴィタノーヴァをストレートで下して初戦勝利を飾った直後のコートで、石川がインタビュー取材に応じた。

 ペルージャが3連勝で準決勝を終えたのは4月12日。17日間も実戦から離れてこの決勝初戦を迎えた。今季続いた過酷な日程から打って変わった状況にアンジェロ・ロレンツェッティ監督は“チームのリズム維持”を危惧していた。しかし、この日の試合はレギュラーシーズン2位と3位のチームを倒して決勝へ進んだチヴィタノーヴァをペルージャが圧倒して同1位の貫録を見せつけた。

「試合間隔が大きく空いたことで準備に苦労はなかったか?」と問うと、こう回答した。

「空いた期間にチームはしっかり練習できましたし、その間にユニホームを着て試合形式で練習したりもしていたので、リズムは保てているかなと感じています。でも、それに関しては試合をした結果論ではあるかな。今日の試合は非常に良い緊張感を持ってプレーできていたので、しっかりと練習できていた証だと思います」

 続けて、快勝で終えた試合内容についてこのように評価した。

「サイドアウトがとても高い確率で切れていて、アタック決定率も特にサイドの選手は高い数字が出ていたんじゃないかなと。こちらのサーブは狙い通りのいいところに行っていましたし、ミスもチヴィタノーヴァより少なく抑えたんじゃないかなと感じていてそこが勝因だったと思います。今日のようにチヴィタノーヴァが結構サーブをミスしてくれるとこういった内容になりますけど、彼らはいいサーブを持っていて次戦は向こうのホームになるので、どんどんサーブが入ってくると思います。また今日と違う試合になることを想定した準備もこの後、必要になるのかなと考えています」
  プレーオフ決勝は自身にとって初めての舞台だ。だが、2月に痛めた右膝の回復に時間を要したことに加えて、シーズン前半で苦戦した同じアウトサイドヒッターのポーランド代表カミル・セメニウクとウクライナ代表オレフ・プロトニツキのパフォーマンスがアップ。練習では故障前のレベルを取り戻しているが、悔しいことに出場機会を待つ状態にある今とチームへの真摯な思いを明かした。

「僕のコンディションはとても良くて、パフォーマンスも準決勝の頃よりかなり良いものを練習で出せています。この決勝で出番が来た時の準備はしっかりできています。セメニウク選手とプロトニツキ選手が非常に良いパフォーマンスをしているのはチームにとってベストなことであるし、僕自身も好調を続けてほしいなと思っています。僕は彼らの調子が良くない時に交代するのか、それともリリーフサーバーで出るのかっていうところですけど、どちらに向けても準備をしているので。いつ機会が訪れても大丈夫な状態を作ることが、今の僕ができることだと考えています。なによりも、しっかりチームが勝つためのパフォーマンスを全員がするべきだと思っています」 それにしてもこの日の試合運びは圧巻。「ペルージャは強い!」の一言にふさわしい内容。「完璧に近い試合でしたね」と投げかけると、こんな答えが返ってきた。

「そうですね。でもまぁ、ペルージャは普段の練習から非常にクォリティーが高いので、なんて言うか別に今日は特別いいなぁとか思わないですし、今日みたいな試合を見ても驚きがないというか(笑)。練習通りだなって感じです。なので、チームがこういうパフォーマンスを続けられるといいなって思うのと同時にまだまだレベルアップできるなとも感じています。今日は非常に良い試合内容ではありましたけど、結構もったいないミスとかもあったりしたのでそこが修正できたらさらにチームの質が上がると思います」
 
 挑戦者として立ち向かう側だったミラノ時代。それを受けて立つ常勝チームのメンタリティを自明のこととして語った。最高レベルの凄みを体感した“ユーキ・イシカワ”がさらりと発した言葉に、彼がペルージャを選んだ大義とそこでの2シーズンがもたらした意義を改めて実感せずにいられなかった。
  最後に尋ねたのは、2戦目に臨む頂上決戦の展望について。ペルージャはチヴィタノーヴァと対戦した昨季の準決勝で2戦先勝を挙げ、優勝に王手をかけて第3戦に挑んだ。だが、セットカウント2-1としてリーグ王座まであと1セットとしながら逆転で敗れ、そこから3連敗を喫して決勝進出を逃した。

「チヴィタノーヴァはこれから巻き返してくると思います。僕らは2勝した後に3試合取られた去年の苦い経験があるので、3勝するまでは本当に安心できません。今日もペルージャが2セットを先に取りましたけど、そこからひっくり返されることもあり得るので気を張った試合が絶対に続くことになる。とにかく最後の1点を取るまでは気を抜くことはできないと思っています」

 チヴィタノーヴァのホームで第2戦に臨むペルージャ。背番号14の出場を願いつつ、リーグ制覇へ王手をかけて本拠地『パラ バルトン』で第3戦を迎えることを期待したい。

取材・文●佳子S.バディアーリ
配信元: THE DIGEST

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