
5月4日。今年も「スター・ウォーズの日」がやってきた。「スター・ウォーズの日」は、毎年5月4日に世界中の「スター・ウォーズ」ファンがスター・ウォーズの文化を祝って映画を楽しむ日のこと。「スター・ウォーズ」ファンにはおなじみだが、劇中に登場する名ゼリフ「May the Force be with you.(フォースと共に在らんことを)」の“May the Force”と「5月4日」の“May the 4th”をかけた語呂合わせが由来となっている。日本でも毎年ちょうどゴールデンウイーク中ということもあり、この日を含めて、各地でいろんな「スター・ウォーズ」関連のイベントが行われている。
■今なお色あせない“スター・ウォーズの原点”
「スター・ウォーズの日」をきっかけに新たに「スター・ウォーズ」の世界に足を踏み入れる人も多く、よく知る人も過去作を再度鑑賞するきっかけにもなっている。今年は5月22日(金)に「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)」以来約7年ぶりの劇場映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」の劇場公開が控えており、例年以上に「スター・ウォーズ」シリーズに注目が集まっているように感じる。
ディズニープラスで配信されているオリジナルドラマを含め、ジョージ・ルーカスという稀代のクリエーターが構築した壮大な銀河の物語「スター・ウォーズ」シリーズ作品は数多く存在するが、やっぱり“原点”である映画「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」の鑑賞をおすすめしたい。ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が銀河を巡る冒険が始まる“サーガ”の第4章で、最初に劇場公開された作品。1977年5月に「スター・ウォーズ」としてアメリカで公開され、日本での公開はおよそ1年後の1978年7月だった。(以下、本作のネタバレを含みます)
「遠い昔、遥か彼方の銀河系で…(A long time ago in a galaxy far, far away…)」という言葉に始まり、テーマソングが流れ、物語の時代背景がスクリーンに映し出されていく。今ではすっかりおなじみの“オープニング”に見る側のテンションも一気に上昇する。
舞台は、銀河帝国が樹立して19年が経過した時代。ルークが、砂漠の惑星“タトゥイーン”で身を潜めるようにして暮らしていたオビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)と出会い、反乱軍の戦いに加わることを決意する。ダース・ベイダー(デヴィッド・プラウズ/CV:ジェームズ・アール・ジョーンズ)が率いる帝国軍に捕らわれたレイア姫を救出するために、オビ=ワンはルークをジェダイへと導いていく。
“銀河共和国”とジェダイ騎士団が滅んだ後、強大な力をつけた“銀河帝国”が銀河系を支配。帝国軍は巨大宇宙要塞“デス・スター”を完成させるが、反乱軍のスパイがデス・スターの設計図のデータを盗み出すことに成功した。反乱軍の指導者の1人・レイア姫(キャリー・フィッシャー)は惑星オルデランに戻る途中で、帝国軍の襲撃を受けて捕らえられてしまう。
その直前に、レイア姫が助けを求めるメッセージとデス・スターの設計図を託したのがアストロメク・ドロイドのR2-D2だった。R2-D2が船から脱出するとき、一緒に付いてきたのが相棒のC-3PO。ここから物語が一気に進んでいくことになる。
レイア姫のメッセージを知り、オビ=ワンが動き出し、ルークにライトセーバー(ルークの父親はジェダイの騎士だった)を渡して、ルークをジェダイにしようとする。“ライトセーバー”や“フォース”といったジェダイの騎士にまつわる物も、シリーズ1作目の本作で初めて目の当たりにした。“ジェダイ”に関しても、公開当時は何も知識がなかったので新鮮に感じられた。
■“SF”の魅力を広く日本ファンにも伝える1作に
その後、ちょっと野蛮な雰囲気が漂うハン・ソロ(ハリソン・フォード)とウーキー族のチューバッカ(ピーター・メイヒュー)に出会い、宇宙船“ミレニアム・ファルコン”で帝国軍を振り切ってオルデランに向かうのだが、ハイパースペースにジャンプするシーンも、今見ても引かれるものがある。オビ=ワンとダース・ベイダーの対決、反乱軍のパイロットとなったルークがプロトン魚雷を撃ち込みにいく場面での緊迫感など、見応えのあるシーンが続く。
「スター・ウォーズ」は、アメリカで公開されたときは上映館が32館スタートと少なかったが、公開すると一気に人気に火がつき、上映館も拡大し、大ヒットを記録。そういう背景もあって、およそ1年遅れで日本で公開されたときには大きな話題作となっていた。
「スター・ウォーズ」以前は、「ジョーズ」(1975年公開)や「キングコング」(1976年)などが日本でも大ヒットしていたが、「スター・ウォーズ」が公開される直前、1978年2月に「未知との遭遇」が公開されており、「スター・ウォーズ」と合わせて“SF作品”をコアなファン層だけでなく一般層にも広く浸透させた。
1978年4月に発表された「第50回アカデミー賞」で、「スター・ウォーズ」が「編集賞」「作曲賞」「音響賞」「視覚効果賞」「美術賞」「衣装デザイン賞」、そして「特別業績賞」の7部門を受賞し、「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「助演男優賞」にノミネートされるという、その年のアカデミー賞を席巻したことからも、“伝説の原点”たるこの作品のすごさ、影響力が分かる。
本作に始まり、エピソード4~6の“旧三部作”、エピソード1~3の“新三部作”、エピソード7~9の“続三部作”と劇場公開が続いていく。「スター・ウォーズの日」に何から見たらいいのか迷ったときは、原点である「エピソード4」に立ち返ってみてはいかがだろうか。
「スター・ウォーズ」過去作や関連作はディズニープラスで配信中。
◆文=田中隆信

