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<青のオーケストラ>音楽に懸ける青春がまぶしい!高校オーケストラ部員の成長と友情、そして恋

<青のオーケストラ>音楽に懸ける青春がまぶしい!高校オーケストラ部員の成長と友情、そして恋

アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション

元天才ヴァイオリニスト・青野一が、海幕高校オーケストラ部の仲間たちと苦楽を共にし、青春のアンサンブルを奏でるアニメ「青のオーケストラ」(NHK Eテレ/ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・Hulu・Leminoほかで配信中)。オーケストラの強豪校を舞台に、青野をはじめとする部員たちが切磋琢磨しながら1つの音を紡いでいく青春ストーリーは、色彩豊かな作画もあって多くの視聴者を虜に。2025年10月にスタートしたSeason2では、3年生が引退したオーケストラ部は新たな課題に直面。部員同士の対立や衝突、勉強と部活の両立に苦しむ姿など、高校生ならではのリアルなエピソードが視聴者の共感を呼んだ。ひとたび観始めると止まらない「青オケ」の魅力を、Season2のストーリーを軸に紐解いてみたい。(以降、ネタバレが含まれます)

■主人公・青野の成長ストーリーに心揺さぶられる

主人公・青野一(CV.千葉翔也)の父親は、世界的ヴァイオリニストである青野龍仁(CV.置鮎龍太郎)。父親譲りのヴァイオリンの才能を持つ青野は、少年時代に数々のコンテストで活躍するが、父親のスキャンダルによって状況は一変。世間の好奇の目にさらされ、一時はヴァイオリンから離れようと決意する。失意のどん底にいた青野を救ったのは、ヴァイオリン初心者の秋音律子(CV.加隈亜衣)と、音楽を愛するオーケストラ部の仲間だった。
アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


ヴァイオリンの実力には目を見張るものがあるが、勉強と運動、人付き合いはからっきしの青野。偉大な父親の呪縛に囚われながらも、仲間と衝突し、向き合い、もがきながらも前へ進んでいく姿に、高校生だった頃の自分を重ねる人も多いだろう。青野が等身大の高校生として描かれているからこそ、壁を乗り越えて前へ進む姿に共感し、彼の成長を見守らずにはいられないのだ。

中学時代は意図的に人を遠ざけていた青野だが、オーケストラ部で良き先輩や仲間に出会い、絆や友情を深めていく。中でも、類まれなヴァイオリンの才能を持つ佐伯直(CV.土屋神葉)は、負けず嫌いの青野にとって最高のライバルであり、浅からぬ因縁を持つ間柄でもある。大きな衝突を経て仲を深めた2人が、無邪気にじゃれ合う場面はほっこりすること請け合いだ。

青野の成長ストーリーはSeason2でさらに深みを増す。3年生が卒業すると、辛辣な言動が目立つ2年生・佐久間優介(CV.神谷浩史)の存在が、オーケストラ部に不協和音をもたらすことに。青野はそんな佐久間に本音でぶつかり、少しずつ距離を縮めていく。部活と勉強の両立に悩む2年生・滝本かよ(CV.渕上舞)のエピソードも印象深い。苦しむ滝本の心に寄り添い、背中を押す青野はとても頼もしく、「こんなに立派になって…」と思わず親目線になってしまうほどだ。
アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


■演奏に表れる“音”の個性も聴きどころ

青野と並ぶ本作の主役といえば、やはり音楽。“聴く”楽しさに加えて、楽曲を演奏する部員たちの表情や手の動き、体の揺れなど、“見る”楽しさを味わわせてくれるのは本作ならでは。演奏者をアップで捉えたと思えば、流れるようにオーケストラ全体を引きで見せるといった、臨場感のあるカメラワークも見ごたえたっぷりだ。
アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


人それぞれの個性が表れた演奏も面白い。第19話と第20話では、世界ジュニアオーケストラに参加する青野や佐伯やライバルの昴雪人(CV.斉藤壮馬)、小桜ハル(CV.佐藤未奈子)が、課題曲「交響管弦楽のための音楽」を演奏するが、同じ楽曲でも全く“音”が違うことに驚かされる。

音圧の強さに強い想いが汲み取れる青野の演奏、喜びが溢れ出すような佐伯の演奏、正確無比で力強い昴の演奏、丁寧だが艶やかなハルの演奏…。音楽への向き合い方と、その時々の彼らの心情を映し出した演奏は、思わず聴き入ってしまうほど。各キャラクターの演奏を担当するのはプロの演奏家で、それぞれの個性を見事に表現してみせる力量にも唸らされる。
アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


音楽は好きだけれど、知識には自信がない…という方もご安心を。青野ら部員たちの語りを通じて、登場する楽曲のコンセプトや世界観を知ることができるので、「この曲にはそんな背景があったのか」と発見や驚きを得つつ楽曲に入り込めるはずだ。折々のイベントにまつわるエピソードでは、「もろびとこぞりて」や「アヴェ・マリア」、パッヘルベルの「カノン」など、おなじみの楽曲が登場するのも嬉しい。

■青野をめぐる甘くもどかしい三角関係
アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


もうひとつ、「青オケ」ファンの心をつかんでやまないのが、青野と律子、ハルが織り成す三角関係の恋模様だ。青野とは中学時代に知り合って以来、気の置けない友人として、何でも言い合える関係を築いている律子。恥ずかしがりやで控えめな性格だが、優しくて気遣いのできるハル。タイプは違いながらも友人同士の律子とハルが、青野への想いを強くしていく過程は実に甘酸っぱい。

律子はやや直情的なタイプだが、青野への想いを自覚してからも、今の関係を崩したくないがためにそれを口にすることはない。そんな関係に変化が訪れたのは第11話。青野との別れ際、律子は不意に青野のもとへ駆け寄り、頬にキスをする。直後に律子が見せた、戸惑いと照れくささが混じったような表情は、あまりにも乙女で可愛らしい。
アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


一方のハルも負けていない。精一杯の勇気を振り絞り、青野に2人きりで楽器店へ行こうと提案。シャイな者同士でぎこちなく会話しながらも、胸中で感情が入り乱れるハルの姿は実にいじらしい。食事中、中学時代に自分をいじめていた女子に遭遇した際には、青野がナイトのごとくハルを守り、イケメンムーブでキュンキュンさせてくれる場面も。
アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


バレンタインデーには2人からチョコをもらい、想われている自覚はある青野だが、恋愛に免疫がないだけに浮足立つばかり。じりじりと進展していく恋模様は、もどかしくもアオハル感満載だ。いつかは恋に決着がつくのだろうが、今はこのまま、甘酸っぱい三角関係を見ていたい。律子とハルの純粋さゆえか、そんな気持ちにさせられてしまうから不思議だ。

「青オケ」の凄さは、キャラクターもエピソードも良い意味で派手ではなく、誰もが「こういう先輩、いたな」「自分も部活でこういう経験をしたな」と感じられるリアルさにある。クラシックの名曲に彩られた青野たちの青春の軌跡を追いかけながら、部活や恋にひたむきだった“あの頃”を思い出してみてほしい。

◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)
アニメ「青のオーケストラ Season2」より
アニメ「青のオーケストラ Season2」より / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


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