
「男として負けてるじゃないけど」横浜FCの山田康太がこだわる“勝負”の局面。うまくやるよりタフに戦う「もっと思いっ切り潰しに行ってもいい」
0-3から追いつく粘りを見せたが、そもそも3点差をつけられるのはいただけない。
5月2日に行なわれたJ2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンドEAST-A第14節で、横浜FCはSC相模原とホームで対戦。前半だけで3度、ゴールを割られる展開で、後半に杉田隼が2得点、ジョアン・パウロもネットを揺らして同点に。PK戦は1-3で敗れた。
「やっぱりベースの部分が出てしまうと、試合は難しくなると感じました」
相模原戦の数日後に、山田康太はそう振り返る。選手の立ち位置や戦術的な面で修正点はあるとして、「ゴールを守るとか、最後はやらせないとか、そういう気迫みたいなものがちょっと足りなかったかもしれない」と考える。
J1での経験も豊富な26歳は、「ずる賢さ」とも表現する。「上のレベルだと、動き出す前に掴んだりとか、相手が嫌がることをけっこうやってくる。でもうちは、きれいに走られてしまったりとか」と、思うところはあるようだ。
ファウルやダーティーなプレーを要求しているわけでは決してない。ただ“きれいごと”だけではすまされないピッチの上で、いかに振る舞うかを突き詰めたい。
「試合開始の5分、10分は、もっと思いっ切り潰しに行ってもいいだろうし。そうすれば相手も嫌がる。どちらかというと、自分たちは球際で潰せない局面が多くて、相手が入りの数分で自信をつけるような試合が多いなっていう印象があります」
山田は「時間が経てばたぶん、ボールは持てる」と自分たちのサッカーに胸を張る。「攻撃する時間は増えてくると思うから、入りの数分とか、折り返しぐらいまでに、“すごく戦ってくるな”って印象をまず植えつけさせたい。そこの試合運びというか、試合を通してどうやって相手に勝つかみたいなところで」とイメージする。
「サッカーでは勝っているかもしれないけど、勝負というか、なんか男として負けてるじゃないですけど、やっぱりそこは勝負なので。J3のチームとかは、(J2の横浜FCを)食ってやろうという気はきっとあるだろうし。
じゃあ、自分たちはどうかと言ったら、うまくやろうよとか、そういう方にちょっと意識が傾いてしまってるのかなっていうのは正直、感じてはいます」
もっと“ガツン”とかますようなプレーを。「自分も、きれいにやるだけではなく、相手とファイトするところだったり、走り負けないとかは、よりやらなければいけない」と気を引き締める。
「連戦ですけど、ピッチに立って、走ったり、戦ったりっていうのは、言うだけでは響かないと思うので、自分が一番やっていきたい」
卓越したスキルが光る技巧派のタフに戦う姿にも注目だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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