現地時間5月4日に行なわれたラ・リーガ第34節で、レアル・ソシエダはセビージャに0-1で敗れ、連続未勝利を4試合(2分け2敗)に伸ばしてしまった。
降格圏からの脱出を狙い、選手、観客ともに気合十分のホームのセビージャに対し、コパ・デル・レイ優勝によって来季のヨーロッパリーグ出場は確定しているものの、リーガでの上位進出を果たしたいソシエダは苦戦を強いられ、幾度かピンチを迎えた末に、50分には37歳の名手アレクシス・サンチェスのゴールを許し、以降の反撃はならず。ベンチスタートとなった久保建英は58分にパブロ・マリンとの交代でピッチに立ったものの、アウェーチームを救うことはできなかった。
3試合ぶりにスタメンを外れた背番号14は、右ウィングとしての32分間のプレーで、ボールタッチ21回、シュート1回(ブロック)、パス13回(成功11回)、ドリブル3回(成功1回)、タックル2回、ボール奪取1回、デュエル5回(勝利3回)というスタッツを記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。
現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が「タケやオッリ・オスカルソンといった切り札はベンチスタートとなった」「マリンに代わって投入された久保はスペースを生み出したものの、GKオディッセアス・ヴラホディモスが守るゴール前で決定的な場面を創り出すには至らなかった」と伝え、3点満点では「1」を与えた。
一方、『as』紙は「久保のプレーは、相手陣内でスペースを広げる上で、その左足の存在感が際立っていた。サイドからセンターへ持ち運ぶドリブルで相手を引きつけ、スペースを生み出した」と彼の有用性を強調したものの、個別評価ではその働きについて「ラ・レアルが存在感を示せなかったこの試合で、日本人選手は何も貢献できなかった。本来のレベルには程遠い出来だった」と厳しく総括している。
バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、久保の32分間を「消えていた」と表現し、「ラ・レアルは彼の突破力で試合の流れを変えることを必要としていたが、逆に試合の方が彼を飲み込んでしまった。負傷から復帰して以降、本来のレベルを見つけられていない。それでも、彼なりに挑もうとはしていた」と振り返った。
続いてソシエダの地元バスク・ギプスコアの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、「試合終盤の30分間は、ホームチームの守備的な引きと絶え間ないプレーの中断の前に、ラ・レアルにとって無力さを露呈する時間となった。ラ・レアルの狙いは、中央での連係から離れ、両サイドに焦点を移す形となり、ペッレグリーノ・マタラッツォ監督はウェズレイと久保を配置して、突破やクロスの場面を創り出そうとした。しかし、GKヴラホディモスは結局のところ、ほとんど手を汚す必要すらなかった」と報じている。
また同メディアは、「失点後、ラ・レアルの無力さを示す時間が続いた。絶望的とも言えるサッカーで、遅く、横方向ばかりで、個で違いを生み出せる選手もいない。ドリブルもなければ、閃きも魅力もない。意気消沈し、方向性を失い、どこか別のことに気を取られているかのような印象すらあった」とチーム全体を酷評し、個別評価では久保について「得点のチャンスを一度も生み出せなかった」とだけ綴った。
最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』も、「ボールを運ぶプレーは多かったが、前線への鋭さは皆無だった」と厳しい評価。10点満点の採点では、69分に交代出場したヤンヘル・エレーラには「5」が付与されたのに対して、彼より11分間長くプレーしたにもかかわらず、久保は「採点なし」となったことからも、この日本代表選手の存在感の稀薄ぶりが窺えよう。
構成●THE DIGEST編集部
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