旅行好きにとって、安いホテルを見つけた瞬間は「当たりを引いた」ような気分になるもの。だが、その期待がそのまま現実になるとは限らない。筆者が体験したのは、まさにそんな一件だった。
発端は何気ないチェックだった。グーグルマップでホテルを見ていると、ツインルームが1泊1000円という表示が目に入った。公式サイトを確認すると、その日だけが1000円で、他の日は通常通り5000円以上。本当にこの価格で予約できるなら「掘り出しもの」だと考え、試しに予約してみることにした。
決済は問題なく完了し、確認メールがすぐに届いた。ひとまず予約は成立。このまま泊まれる可能性はゼロではない。そんな期待があった。だが、その期待は長くは続かなかった。
数時間後にホテルから届いたのは「料金設定に誤りがあったため、予約をキャンセルする」という連絡だった。一方的な取り消しで、特別な対応はなかった。
タイミングによって「異常な金額」が表示される
今回の件についてホテル関係者に話を聞くと、次のような回答があった。
「相場とかけ離れた料金は、あとから修正されるケースがほとんどです。特に公式サイトは価格の調整が反映されやすく、タイミングによっては一時的に異常な金額が表示されてしまうことがあります」
そのため、決済が完了して確認メールが届いたとしても、それだけで安心はできないのだ。今回のように、あとでキャンセルされるケースは珍しくないという。
もちろん、そのまま成立する「当たり案件」も、ごく一部には存在する。特にグーグルマップ経由で表示されるagodaなどの特別価格は、アプリ表示より安く出ることもあり、通常価格の大幅割引で予約できるケースがある。
なお、こうした格安表示を見つけた場合でも、予約が成立したからといって安心はできない。今回のように、アッサリと覆るケースがある以上、予約状況をこまめに確認するなど、最後まで気を抜かないことが不可欠となる。
安すぎる部屋を見つけた時、それをチャンスと捉えるかどうかは人それぞれ。ただひとつ言えるの、うますぎる話はやはり簡単には成立しない、ということだ。
(旅羽翼)

