最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
娘に「好きに生きろ」と言った日から、俺の中で何かが止まったままだった

娘に「好きに生きろ」と言った日から、俺の中で何かが止まったままだった

継がせたくなかった理由

あの子は小さい頃から工場が好きだった。学校帰りに寄っては、職人たちの仕事を飽きもせず眺めていた。大学で経営学を専攻したと聞いたとき、嬉しさよりも先に胸の奥がぎゅっと詰まりました。

この工場は俺の代でどうにか持っているだけの小さな会社です。取引先は減り続け、設備の更新もままならない。あの子がここに来たら、傾いていく船に自ら乗り込むことになる。「あんたに会社は継がせない」。そう言った瞬間、娘の目から光が消えたのがわかりました。

息子を選んだ本音

「なんで? 私だってずっと手伝ってきたのに」。あの声は今も耳に残っています。「弟に継がせる。お前は好きに生きろ」。言いながら、自分の手が震えているのに気づいていました。 

息子を選んだのは、息子のほうが優秀だったからじゃない。正直に言えば逆です。娘には外で通用する力がある。息子にはそれがない。だから息子にはこの場所を残してやりたかった。娘には不公平だとわかっています。でも、二人ともこの船に乗せるわけにはいかなかった。身勝手な親心と、古い考えが混ざった判断だったと思います。

配信元: ハウコレ

あなたにおすすめ