メジャーリーグの3月・4月の月間MVPにはドジャースの大谷翔平が選ばれ、投手部門での初受賞となった。5試合に先発登板して2勝1敗、防御率0.60の好成績からして、文句ナシの選出だったことは想像に難くない。
しかし日本球界では、セ・リーグの3月・4月の月間MVP投手部門は「大荒れ」となりそうだ。ハイレベルな争いとなり、誰が選ばれてもおかしくはないからだ。
候補者は公式には発表されていないが、阪神・高橋遥人、ヤクルト・山野太一とキハダ、巨人・竹丸和幸の4人だとされている。
高橋は3試合に先発登板して、3勝負けなし。33イニングを投げて27奪三振、防御率は0.27だった。
山野は4勝1敗、防御率2.56。キハダは10試合で10セーブ、失点ゼロだ。竹丸も「球団史上64年ぶり」となる新人開幕投手の大役を務め、4勝1敗。確かに誰が選ばれてもおかしくはない成績が並ぶ。
重箱の隅をつつくように粗探しをしてみると、
「高橋は一旦、1軍登録を抹消されています。竹丸は4月29日に4勝目を挙げましたが、5回で降板している。山野は31回1/3で合計失点が10もあり、キハダは10イニングしか投げていないのに、7つの四死球を記録しています」(プロ野球アナリスト)
何が言いたいかというと、誰が選ばれてもおかしくない好成績ゆえに、マイナス要素を探し始めたようだ、ということである。
「成績だけを見れば、高橋。でも1軍登録をいったん外れたことはやはり、マイナスです」(ベテラン野球記者)
MLBでは村上宗隆を予想する声が多かったものの…
ひと足先に月間MVPを発表したメジャーリーグだが、こちらは月間で優秀な成績を収めた新人賞も同時に発表している。
ア・リーグ月間最優秀新人賞は当初、ホワイトソックスの村上宗隆を予想する声が多かった。しかし選ばれたのは、タイガースのケビン・マクゴニグルだった。
村上の3月・4月の成績は打率2割3分6厘、12本塁打、23打点。マクゴニグルは打率3割2分8厘、2本塁打、13打点。打率なら圧倒的にマクゴニグルだが、村上の12本塁打のインパクトは、全米で取り上げられたほどだ。
「決め手になったのは、マクゴニグルの出塁率(4割2分6厘)がア・リーグのトップだったことです」(現地記者)
キハダの10セーブは、巨人・マルティネスと並んでリーグトップタイ。ただ、マルティネスが10セーブ目を挙げたのは5月5日だ。「リーグトップ」の定義から考えると、「キハダが高橋を抑えて」となるが……。NPBの月間MVPは毎月10日頃に発表されている。
(飯山満/スポーツライター)

