
読売ジャイアンツなどで活躍した高橋尚成氏が4日、元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏の公式YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』に出演。巨人・阿部慎之助監督のルーキー時代のエピソードを語った。
■「毎日泣いていた」阿部監督の新人時代2000年ドラフト1位で入団し、新人ながら開幕スタメンに抜擢されたマスクをかぶった阿部監督。しかし、高橋氏は当時を振り返り、「どうやって抑えていくのか(リードの意図が)全然見えなかった」と話す。
首脳陣からの叱責、投手陣からの不満、さらには報道陣からのプレッシャーに晒され、1年目は「ほぼ毎日のように泣いていましたよ。かなり病んでたと思う。クラブハウスに戻るとロッカーに頭を突っ込んで泣いている姿とか結構見た」と明かした。
しかし、2年目の02年には見違えるような進化を遂げた。猛勉強と研究を重ねた阿部監督は、配球の面で投手陣の信頼を一気に獲得。正捕手として日本一に貢献した。高橋氏は「あそこから進化して今の地位を築いた。監督をやれるだけの器の人だなと思います」と称賛した。
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■巨人の順位は?さらに、監督としての采配にも言及。今季の開幕戦では、ドラフト1位ルーキー竹丸和幸投手を先発に起用して見事勝利し「あの度胸はすごい」と評価する。
最終的な順位については「ジャイアンツOBでもあるので『優勝』と言いたい」ところだが、「この戦力で優勝絶対できねえだろ、そんな甘いところじゃねえだろって思ってるんですね、今でも」と厳しいコメント。その上でセ・リーグの優勝は阪神タイガース、2位は横浜DeNAベイスターズと予想した。
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■プロの世界の厳しさ阿部監督といえば、現役時代の圧倒的な打撃と守備から、非の打ち所がない「天才」というイメージを抱いていた。しかし、高橋氏が明かしたルーキー時代の逸話は、そのイメージを根底から覆すものだで、いかに捕手というポジションが過酷で、プロの世界が厳しいかが生々しく伝わってくる。
今の堂々とした指揮官の姿は、決して才能だけで築かれたものではなく、精神的に追い詰められた極限状態から、猛勉強によって自らを作り替えた結果なのかもしれない。
若手時代にこれほどの苦しみを経験した阿部監督だからこそ、今の若い選手たちの痛みも理解できるのではないだろうか。エリートの挫折と再生の物語を知り、今季の巨人の戦い方を、より一層深い視点で見守りたくなった。
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■執筆者プロフィール荒井どんぐり。都内在住のwebライター。記事対象はエンタメや野球中心。テレビ、YouTube、お笑いをほぼ1日約15時間以上チェックし、ネットで話題を呼んでいる事柄を深堀りする。年間執筆本数は1000本以上。
(文/Sirabee 編集部・荒井 どんぐり(野球))
