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【今さら聞けないサッカー用語:距離感】単なる位置関係ではない。チームの完成度や狙いが分かる指標

【今さら聞けないサッカー用語:距離感】単なる位置関係ではない。チームの完成度や狙いが分かる指標


 聞いたことはある、何となく意味も分かる。でも、詳しくは知らない。そんなサッカー用語を解説。第37弾は「距離感」だ。

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 味方同士や相手との間隔をどのように保つかを表わすワード。専門用語としてはやや抽象的だが、単純に「近い」や「遠い」の意味ではなく、攻撃や守備をスムーズに機能させるためのポジショニングや連動性に関わる要素だ。

 監督や選手が「距離感が良かった」「距離感が悪かった」と語る時は、チーム全体の噛み合わせやプレー判断の質までを含めて評価している場合が多い。

 攻撃における良い距離感は、自然にパスコースが生まれ、複数の選択肢を持ちながらプレーできる状態を意味する。ボール保持者の近くに適切なサポートがあれば、短いパスを連続しながらテンポ良く前進できる。

 一方で、全員が近づきすぎると相手の守備も圧縮されてスペースが消え、逆に離れすぎれば孤立が生まれる。戦術的な意図や状況にもよるが、基本的に攻撃では近すぎず、遠すぎないバランスが重要になる。

 たとえば4-3-3のビルドアップであれば、ウイングが外側で攻撃の幅を取り、センターバック、サイドバック、アンカー、インサイドハーフが適切な間隔を保ちながら動くことで、相手のプレッシャーを外しやすくなる。

 相手の守備がボールサイドに圧縮してくれば、それに応じた調整が大事になる。距離感が整ったチームほど、ワンタッチやツータッチでテンポ良くボールが循環する。
 
 守備でも距離感は重要だ。選手の間隔が空きすぎると、そのスペースを簡単に使われてしまう。逆に狭すぎれば、守備が重なってしまい、サイドチェンジに対応しづらくなる。

 守備組織の整ったチームは、ボールに寄せる選手とカバーする選手の距離が適切で、全体がコンパクトに連動している。よく使われる「コンパクトな守備」の表現は、単に密集しているだけでなく、距離感を上手くコントロールできている状態を指す。

 距離感は技術力やチーム状態とも密接に関わる。チームのシステムや戦術的な設計がベースになるが、調子の良いチームは自然とサポートが増え、選手同士が近い位置で関われる。

 一方で苦しいチームは孤立が増え、攻守が分断されやすい。監督が「間延びしていた」と語る時には、配置だけでなく、運動量や戦術理解、メンタル面まで含めて問題視していることも多い。

 このようにサッカーにおける距離感は、単なる位置関係ではなく、戦術や技術、判断や連動性を含めた総合的な機能性を表わすワードだ。試合を見る際に誰がどこにいるかだけでなく、対戦相手と向き合いながら、どの選手がどの距離で関わっているかに注目すると、そのチームの完成度や狙いがより見えやすくなる。

文●河治良幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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