このままでは後援者にメンツが立たない。「綱取り場所」だった先場所を7勝8敗で負け越して一転、大相撲夏場所(5月10日初日、両国国技館)でカド番を迎えるのが大関・安青錦である。
先場所中に左足小指の付け根を負傷。春巡業を途中離脱するも、万全には程遠かった。さらに5月6日に東京・荒汐部屋へ出向いた稽古中には、左足を痛めるアクシデントに見舞われた。幕内・若元春との申し合い稽古中に、みずから投げを打ってバランスを崩し、仰向けに転倒。その際に左足を土俵上に強打してしまったというのだ。
スポーツ紙デスクが解説する。
「先場所中に負傷した小指は検査で『左第5趾基節骨骨折(ひだりだいごしきせつこつこっせつ)』だったことが判明。4月中はほとんど相撲を取れず、四股、すり足などの基礎運動や筋肉トレーニングのメニューをこなすことしかできませんでした。4月30日に荒汐部屋での出稽古で土俵に復帰し、大関・霧島と相撲を取りましたが、本調子を取り戻せていませんでした。そこにさらなる痛手を負ったわけです。ケガの状況によっては夏場所の出場すら危うくなると…」
1000人規模を収容できる会場を押さえているのに…
現在22歳の若手力士だけに、先のキャリアを見据えたら、「休場」して治療に専念することが賢い選択か…と思っていた矢先、案の定、初日から休場するとのニュースが流れた。これで出場せずに負け越しとなれば、関脇に陥落することになる。
しかし、本人以上に部屋関係者が気を揉んでいるのは、夏場所後に予定している「大関昇進パーティー」の開催である。角界関係者が耳打ちする。
「6月中に東京都内のホテルで予定されています。人気力士の集客力は凄まじく、1000人超を収容できる会場がすでに押さえられているといいます。ところが夏場所で大関から陥落してしまえば、話は変わってくる。パーティーの看板を『激励会』に変えなければならないかも…」
いったいどうなるのか。安治川部屋と親方は頭が痛いところだ。
(五代晋作)
平成ひとケタ生まれのゆとり世代。プロ野球や大相撲をメインにスポーツを取材する。ライフワークは日本の映画&ドラマ鑑賞。動画配信サブスクが手放せない。

