数字は残酷なまでに真実を映し出す。MLB公式SNSが投稿した本塁打動画の閲覧数という明確な指標が、現在のアメリカにおける「日本人選手人気」の勢力図を劇的に塗り替えている。
その中心にいるのは、ドジャースの大谷翔平でもヤンキースのアーロン・ジャッジでもない。シカゴ・ホワイトソックスの若き大砲、村上宗隆(26)だ。
「最新のSNS統計によれば、村上が放った今季初の満塁弾(6号)の閲覧数は520万回を突破。さらに、5試合連続本塁打となった10号が340万回、異次元の打球角度で話題を呼んだ12号の際に見せたパフォーマンス動画にいたっては、760万回という驚異的な数字を叩き出している対照的に、同期間のジャッジの最新本塁打動画は約100万回、大谷の今季最多閲覧動画も190万回に留まっているんです」(スポーツ紙記者)
この数字は村上の6号弾と比較すれば、その差は5倍以上。昨年まで「投稿から1時間で100万回再生超」となることが多かった大谷の牙城が、今、確実に入れ替わろうとしているのだ。
規格外のデータが裏付ける「掘り出し物」の評価
この熱狂を支えているのは、単なる話題性ではない。メジャー公式サイトの解析データによれば、村上の「ハードヒット率」はMLB全打者中トップの63.6%を記録し、パーセンタイルでは驚愕の「100」をマークしている。
平均打球速度やバレル率でも上位に名を連ね、大谷をも凌駕する打撃精度を見せつけているのだ。
「特筆すべきは、4月下旬に放った12号の打球角度ですね。スタットキャストが導入された2015年以降、村上の12号を含めて両リーグでわずか20本しかない(約3152本に1本の超レア弾)『48度』という超高角度での一発は、全米の野球ファンの度肝を抜いた。米スポーツメディアもこの活躍を『今季最大の掘り出し物』と大絶賛。ジャッジの年俸4000万ドル(約62億円)に対し、村上の年俸1650万ドル(約26億円)という圧倒的な費用対効果を引き合いに出し、ホワイトソックスの補強戦略を『歴史的な勝利』と評しているのです」(スポーツジャーナリスト)
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地元紙も危惧する争奪戦のカウントダウン
シカゴの地元紙や番記者の間では、この「格安」すぎる現状に早くも危機感が募っている。村上の市場価値がこのまま高騰し続ければ、現在の契約が終わる2027年以降、ホワイトソックスの手には負えない存在になるからだ。
「スポーツ系の番組では村上を称して『魔神はすでに瓶から飛び出してしまった。手遅れになる前に、一刻も早く契約延長を打診すべきだ』と警鐘を鳴らす論調も目立つ。現時点では球団側と具体的な交渉は行われていないとされるが、FA市場に出れば全米の強豪による空前の争奪戦は避けられなくなるはずです」(同)
もちろん、SNSの閲覧数はその瞬間の話題性を反映したものに過ぎない。二刀流として安定した貢献を続ける大谷の価値が揺らぐわけではないが、村上の放つ「一振りの破壊力」が、今、最もアメリカの視線を釘付けにしていることは紛れもない事実だ。
「閲覧数520万回の男」が見せる進撃は、まだ始まったばかりの序章に過ぎないのかもしれない。
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