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名作RPG「ウィザードリィ」に何が? 権利譲渡めぐる騒動、「閲覧不可」になった作品も

名作RPG「ウィザードリィ」に何が? 権利譲渡めぐる騒動、「閲覧不可」になった作品も


独特のイラストも印象的だった、『ウィザードリィ』(アスキー)ゲームボーイカラー版

【画像】みんなが遊んだ名作も含まれる? 今回の発表で権利が移動した『ウィザードリィ』作品(4枚)

「初期5作品」の権利めぐり、情報が錯綜?

 2026年5月7日、ATARIが『Wizardry』シリーズの初期5作品に関する契約上の権利及び関連する知的財産を取得したと発表しました。現在日本で『Wizardry』はライトノベル『ブレイド&バスタード』やゲームアプリ『Wizardry Variants Daphne』が展開されています、果たして影響はあるのでしょうか?

 1981年にサーテック社がAPPLEII用に発売した3DダンジョンRPG『Wizardry』(以下、ウィズ)は、ファミコンなどのゲーム機にも移植され、日本でも多くのファンを獲得した名作として知られています。日本国内でメディアミックスが行われた最初期の作品としても知られており、小説『隣り合わせの灰と青春』(著:ベニー松山)や石垣環氏によるコミカライズなどがファンの心をつかみ続けてきました。

 今も「ウィズ」を愛好する方は多く、ゲームアプリ『Wizardry Variants Daphne』は人気を博し、ライトノベル『ブレイド&バスタード』(著:蝸牛くも)は今後のアニメ化も発表されています。

 しかし、少々気になる動きがあったのも事実です。先に紹介したベニー松山氏が手掛けた「ウィズ」小説4作品が、4月30日をもってKindleストアでの配信を終了していました。この事から考えても、「ウィズ」の権利関係で何かしらの動きがあったことは明らかだったのです。

 7日の発表は、当初はATARIが日本で「ウィズ」を展開するドリコムから権利を獲得したという「誤報」があったため、大きな衝撃と混乱を引き起こしましたが、ドリコム側からはすぐに「そのような事実はない」と発表され、誤報もすでに修正されています。ドリコムは熱意を持って「ウィズ」の展開を行なっており、現状で権利を手放すことは無いと言えるでしょう。


『ウィザードリィ』の世界観で展開する迷宮冒険譚『ブレイド&バスタード』(小説:蝸牛くも)は、コミカライズなどメディアミックスも展開されている。画像はコミカライズ版1巻(ドリコム)

影響を受ける可能性がある「重要設定」も?

 ただし問題もあります。ドリコムが保有しているのは『Wizardry』の「VI」から「VIII」の知的財産権と、タイトルそのものの商売を行う国内外の「商標権」だからです。

 今回はサーテック社からATARIに対し「I」から「V」の知的財産権が引き渡されたことになるため、過去から引き続き使われている部分の調整が必要になります。特に呪文については、コミカライズ版『隣り合わせの灰と青春』で変更された事実があるため、まだ不透明な部分があります。武器やモンスターの名前についても同様でしょう。ドリコムからの発表が待たれます。

 ATARIからは、「ウィズ」の旧タイトルが長年使えない状態にあったことが示唆されており、今回の権利移譲によってゲームだけでなくグッズやカードゲーム、ボードゲーム、書籍、テレビや映画などのメディアミックスが可能になったと発表がありました。

 現在、世界中でIPの開発や獲得が行われていますが、今回の権利譲渡は眠っていた権利が発掘された事例としても、かなり大きなものとなります。ドリコムも『Wizardry』ブランドを今後も管理していくと発表しているため、これからの動きには注目していく必要があるでしょう。今後も「ウィズ」がさらなる面白さと衝撃を与えてくれることを願うばかりです。

 そして、ベニー松山氏の小説や石垣環氏のコミックなどを再び手に入れられる日が再び来るよう、「祈る気持ちを忘れずに」。

配信元: マグミクス

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