米ツアーは来季(2027年)を見据えた変革を計画。一方、国内ツアーは男女ともさほど代わり映えしないようだが大丈夫?将来的にPGA(米国)、DPワールド(欧州)などと差がついてしまうのではないかと心配だ……。
2026年は今後のツアーを占う年になるかも!?

大きな団体ほど短期、長期で先を見据えなくてはいけないのに、国内ツアーの行く末は大丈夫なのか?
ハローエブリバディ!2026年度がシーズンインするが、米ツアーの開幕戦、マウイのカパルア・プランテーションコースで行なわれるはずだった「ザ・セントリー」は、記録的な干ばつでコースコンディションが戻らず、代替えのコースも見つからず中止に。
そんな波乱のスタートとなった米ツアーは、27年にはツアースケジュールが大きく変わるといわれている。それは、ツアーの最高経営責任者に就任したブライアン・ロラップ氏が、フューチャー・コンペティション・コミッティ(未来の競技委員会)という新たな部署を創設、初代委員長にタイガー・ウッズを登用。
ロラップ氏は就任以来「希少性、競争の均衡、シンプル」を三本柱としてあげ、現在のツアーを見直し、選手の健康を留意、過密日程を再考、スケジュールの短縮などが議論されているが、実際、タイガーが本気で改革に乗り出すのか、気になるところだ。
ただ、この改革が行なわれればLIVゴルフに寄せていく形ではないか。またLIVは今年54ホールのスタイルから72ホールへ変更。アラビックのLIVの意味でもある54を捨ててまで、クラシックな試合のスタイルに寄せてきては、PGAツアーとの差別化がなくなってしまう。
世界のプロゴルフをリードする団体が、大きく変化する年となりそうだ。さて、他国の心配はさておき、我が国のツアーに変化はあるのだろうか?男子は海外の豪州ツアーとの共催で開幕し、国内開幕は東建ホームメイトからで代り映えのしない状況。
一方、大人気の女子ツアーもフジサンケイレディスがツアーから撤退。台湾での新規試合が誕生したので事実上は1増1減となり37試合はキープし、賞金額は史上最高額の48億9550万円となったが……。ここからが本題。
米ツアーは選手ファーストでツアーを構成しようとする動きが今年からのトレンド。一方の日本女子ツアーは景気がいいように見えるが、果たしてそうなのだろうか?フジサンケイ撤退の背景には1社スポンサードによる試合構築にあり、企業の業績、経営の方向性で試合が消滅する可能性を回避することが急務なはず。
また、風光明媚で世界にも誇れる名コースの川奈ホテルゴルフコース、日本有数の温泉リゾート地、伊豆半島の伊東。国内随一のコンテンツをもつ試合を、代替スポンサーを見つけるのでなく、ツアー側が地域自治体と共に試合を継続、構築する方法はなかったのか?
ツアー側が主張する27年までの主催権も取得し、一気に解決できる方法もあったはず。人気絶頂というなら入場料収入と自治体の数多くのスポンサード、放送権やグッズ収入へ移行していくことが、サステナブルな試合継続になるのではないか。
今シーズン、女子ツアーはプロアマ競技の規定を厳格化したが、それは果たして選手ファーストなのか?1社の企業に依存するがあまり、ツアーの最重要商品の選手をないがしろにしていないか?今年は今後を占う元年になるかもしれない。
いかがでしたか? 国内ツアーの情報から目が離せません。
タケ小山
●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)、ラジオ「Green Jacket」(InterFM897)ほか、多数メディアで活躍。
イラスト=北沢夕芸

