
元読売ジャイアンツのデーブ大久保氏が10日、YouTube『デーブ大久保チャンネル』に出演。駒田徳広前巨人3軍監督が語った「ジャイアンツ3軍の現状」に怒りをあらわにした。
■駒田氏と指導論をトーク駒田氏は現代の指導論について、「独立リーグの監督時代は怒りまくっていたけど、巨人の3軍監督になって『これは違うよな』と感じた」と振り返る。
話を聞いた大久保氏は「下手なやつをそのまま昼寝させたり、体力を上げさせないままだったら、もう無理ですよ。雇ってるのもったいないですよという葛藤はあるんですけど。風潮もそうじゃないですか。千本ノックをして、倒れさせたら大変な時代じゃないですか。そこは難しくなかったですか?」と質問した。
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■大久保氏が練習方法に大激怒質問に駒田氏は「選手にGPSをつけたりしている。専門家が『今日は疲れているから、(少なめで)お願いします』と指示がくる。瞬発力のダッシュ系が何メーターになっている。90%以上のダッシュは、これはちょっと多すぎるとかね。全部わかっている」と明かす。
この話に大久保氏は「我々がいる意味がないじゃないですか。もっとこのバット、これぐらいで振れるようになんなきゃみたいな。素振りや『マシン、死ぬまで打たなきゃ』みたいなのも抑えられちゃうわけですか?」と口をとがらせた。
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■「そんなのいないほうがいい」大久保氏の怒りに駒田氏は、「ラボ(研究室)部門が科学的な練習を考えており、3軍監督やコーチもそれに沿った指導をしていた」と説明する。
これにかなり憤りを覚えた様子の大久保氏は「素振りや打ち込みの時間も制限されていたんですね?」と問いただし、駒田氏が「もちろん」と答えると、「僕、もともとライオンズの人間だし、NPBに未練もないんですよ。言わせてもらうけど、そんなのいないほうがいいと思います」とコメントした。
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■「だから勝てない」と大激怒その後も大久保氏は「量をこなさないとダメ」とし、「そこを制限していたら、勝てるわけがない。だから勝てないんだ、巨人は」と激怒する。
一方駒田氏は「練習が長いと一生懸命やらないこともある」「監督が厳しい練習をさせて、笑っている時代ではない」と冷静に反論。さらに「ラボの人たちも活かさないといけない」「3軍は必要ない、経費が無駄だと言ってしまうと、何十人という人の首が飛んでしまう。それはできない」と語る。
大久保氏は「駒田さんはだいぶ丸くなっちゃって、岡崎郁さんみたいになっちゃった」とつぶやいていた。
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■巨人は猛練習派にシフト育成方法については大久保氏のように「猛練習をするべきだ」という意見と、桑田真澄前巨人2軍監督のような、「科学的見地から適切な練習量にするべきだ」という考えが存在する。
駒田氏は桑田氏の方針やチームの「ラボ」システムに理解を示し、準拠した指導をしていたようだ。なお阿部慎之助監督は「猛練習派」のようで、昨年オフに桑田氏と駒田氏は退団。2軍監督には練習派の石井琢朗氏が就任した。
どちらが正しいとは言い切れないが、大久保氏にとっては「科学的見地を取り入れた練習」は「耐え難いもの」と感じているようだった。
【今回の動画】大久保氏が巨人育成の現状に激怒■執筆者プロフィール佐藤俊治。Sirabeeには2015年11月から参画し、月40本程度プロ野球関連記事を執筆中。YouTubeで発信する野球評論家ウォッチャーでもある。野球は高校からメジャーまで年間50か所以上で現地観戦。プロ野球の贔屓チームはなく、どこのチームのファンでもない。「あの選手、あそこに行ったんだ」という目線で見守っている。
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)
