
【問題】
「笑う」とは違う、もうひとつの「わらう」があるのをご存知ですか?同じ読みでも、込められた感情はまるで別物です。
★ ヒント
「笑う」と同じ読みですが、意味合いが異なります。相手を見下すような、嘲りのニュアンスを含む「わらう」です。小説や文学作品で見かけることがあります。
【解説】

「嗤う」は「わらう」と読みます。一般的な「笑う」が楽しさや喜びを表すのに対し、「嗤う」は相手をあざけり、馬鹿にして笑うという意味を持ちます。口へんに「蚩(し)」という字が組み合わさっており、「蚩」自体に「あざける・愚かにする」という意味があります。文学作品では、登場人物の悪意や軽蔑を表現する際に意図的に使い分けられることが多いです。太宰治や芥川龍之介など、近代文学の名作にもしばしば登場します。日常ではあまり書く機会はありませんが、「嘲笑う(あざわらう)」と合わせて覚えておくと、文章の機微をより深く味わえるでしょう。漢字ひとつで「わらう」の質が変わる、日本語の奥深さを感じさせる一字です。
同じ読みでも漢字が違えば意味が変わる、日本語の繊細さを楽しんでいただけましたか?次回もひと味違った難読漢字をお届けしますので、お楽しみに!



