大相撲夏場所は初日に横綱・豊昇龍がいきなり敗れ、右太腿裏を痛めて2日目から休場になる波乱の幕開けとなった。そして今場所の懸賞申し込み本数は、過去最多となる4241本もあったことが、日本相撲協会から発表されている。
「場所前、横綱・大の里、カド門大関の安青錦が休場となることが予想されていました。それでも過去最多の申し込みがあったのは驚きです」(スポーツ紙記者)
相撲は海外でも取り上げられており、SNSでの発信もあって、人気が上がっている。懸賞金は「1本7万円、1日1本以上で15日間」の条件があっても、人気力士とのコラボ的な効果は絶大で、企業のブランド力のアップにつながる。若い力士への期待感が、懸賞が増えた理由だという。
「新関脇・熱海富士が23歳、新三役の琴勝峰が26歳。24歳、近畿大学出身で新十両の大花竜も注目されており、若い力士に対する『将来の横綱へ』という成長物語が見たいのでしょう」(相撲協会関係者)
しかし今場所は「30歳のオジサン」が、これまたアツイのだ。2場所連続制覇を狙う霧島である。
初日、霧島は隆の勝をはたき込んで白星を挙げたが、「大関」として土俵に上がったのは12場所ぶり。先場所に優勝して返り咲いたのだが、その道のりはつらく、
「気持ちが負けているところがあった。今度は何があっても落ち込まないようにしたい」
と番付発表時の会見で吐露していた。
師匠の音羽山親方は張り切っている姿に苦笑い
「場所前の5月5日、両国国技館内で連合稽古があったんですが、番数が最も多かったのが霧島。師匠の音羽山親方は『他の人がどうであろうと…』とその張り切っている姿に苦笑いしていました」(相撲部屋関係者)
その原動力となっているのが、
「愛娘が今年4月から小学校に通い、『おおぜき きりしま』の書き取りをしているそうです。愛娘が書いた『きりしま』に目尻を下げつつも、励みにしているようです」(前出・相撲部屋関係者)
ならばいっそのこと、四股名もサインを「きりしま」に変更してしまえばいいのに。どうやら「ひらがなだけの四股名はNG」という規定はないようだし…。復活劇に隠された家族愛も、懸賞金申し込みが増えた一因だろうから。
(飯山満/スポーツライター)

