現地時間5月9日(日本時間10日、日付は以下同)、オハイオ州クリーブランドのロケット・アリーナで行なわれたイースタン・カンファレンス準決勝第3戦。クリーブランド・キャバリアーズはデトロイト・ピストンズを116-109で下し、シリーズ対戦成績を1勝2敗とした。
この試合、第2戦まで平均16.0点、5.0アシスト、フィールドゴール9/28(成功率32.1%)、3ポイント1/11(成功率9.1%)と不発だったジェームズ・ハーデンが、19得点に7アシスト、フィールドゴール8/14(成功率57.1%)3ポイント3/7(成功率42.9%)と復調。
とりわけクラッチタイムとなった第4クォーター残り1分半から7得点を稼ぎ出し、接戦を制してチームを勝利に導く原動力となった。
今季途中にロサンゼルス・クリッパーズからキャブズへ加入したハーデンは、昨季まで計5球団を渡り歩き、毎年プレーオフの舞台に立ってきた実力者。キャブズの一員としてポストシーズンでプレーするのは初ながら、そこにはバックコートの相棒、さらには指揮官からの厚い信頼があった。
第2戦終了後、ドノバン・ミッチェルはシュートスランプに陥っていたハーデンについて「心配はしていない。彼ならなんとかしれくれるさ」と擁護。第3戦でシリーズ初勝利を飾ると「だって彼はジェームズ・ハーデンだからね。僕は僕であって、彼は彼なのさ。お互いに心から信頼しているからこそ、ああいう瞬間が生まれるんだと思う」と称えていた。
また、第3戦終盤の重要な局面でハーデンへボールを託したケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)も「あれこそ私がNBAで長年見てきたジェームズ・ハーデンそのものだ。私たちが知っているジェームズだ。今夜の我々はまさにこれが必要だった。多彩なプレーが印象的だったよ」と称賛。
一方のピストンズはケイド・カニングハムが27得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブル。終盤にパスが通らずにターンオーバーを連発する場面もあったが、ハーデンが点を取るとお返しとばかりに決めて応戦し、終盤まで激戦を繰り広げた。
11日に行なわれる第4戦、キャブズがホームで連勝して2勝2敗の五分に持ち込むのか、あるいはピストンズがやり返して3勝1敗で王手をかけるのか。シリーズの勝敗を大きく左右する、重要な一戦になるだろう。
ホームコート・アドバンテージを持たないキャブズがシリーズの主導権を握るためには、ミッチェルに加えてハーデンの活躍も不可欠。百戦錬磨のベテランのハイパフォーマンスに期待したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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