最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
『鬼滅の刃』制作会社が「銀行」を購入? 築98年、町おこしだけでない「無限の可能性」が

『鬼滅の刃』制作会社が「銀行」を購入? 築98年、町おこしだけでない「無限の可能性」が


『鬼滅の刃』Blu-ray/DVD Vol.1(完全生産限定版) (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

【画像】「えっ素敵」「今後が楽しみ」 これが『鬼滅の刃』制作会社が買った「歴史建築」とその位置です(4枚)

アニメと地方振興の最極地になる?

 2026年5月11日、アニメ制作会社の「ufotable(ユーフォーテーブル)」が「旧みずほ銀行徳島支店」を取得したと発表しました。これは昭和3年(1928年)に阿波農工銀行本店として建設された築98年の歴史的建造物で、徳島大空襲の際に焼夷弾の直撃にすら耐えています。徳島市景観計画で重要な景観形成地域に指定されている新町橋通り周辺に位置しており、みずほ銀行が徳島駅前に移転してからは再利用方法が模索されていました。

 ufotableは今回の建物取得について「これまでの活動をさらに深化させ、徳島の歴史ある建造物を次世代へ繋ぐと共に、新たなエンターテインメントの拠点として活用することを目的としています」と発表しています。

 ufotableのこれまでの活動を顧みれば、2000年の立ち上げからわずか26年で、信じられないほどの栄達を遂げています。創設時からはしばらく北池袋で活動し、『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』や『フタコイ オルナタティブ』『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』など良作を送り出しました。

 2009年には近藤光代表の地元である徳島にスタジオを開設。『空の境界』や『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]』でさらに名を上げ、『鬼滅の刃』のアニメーションクオリティは社会的ムーブメントを引き起こすほどとなりました。


徳島駅周辺で開催されてきたイベント「マチ★アソビ」に、ufotableは企画当初から関わってきた

制作会社と地方に「生き残り方」を示した?

 ufotableは地域振興にも尽力しており、徳島市で開催されるアニメイベント「マチ★アソビ」には当初から企画・プロデュースとして参加。今年2026年も、5月16日(土)、17日(日)に開催が決定し、「旧みずほ銀行徳島支店」の内覧会も予定されており、街を盛り上げるためにすぐさま建物が活用されるようです。会社の規模も拡大しているため、将来的には制作スタジオとして使うのかもしれませんし、他の何らかの用途に回されるかもしれません。それはufotableの今後の発表を待つことになるでしょう。

 いずれにせよ、現在のufotableは地方にとって喉から手が出るほど欲しい「世界に名を馳せた成長産業の雄」であり、有望な「若者の雇用先」であり、「若者が集う場所づくり」ができる稀有な存在です。ある程度ではありますがIP(知的財産権)も確保しており、ヒット作のリターンを受けられる立場です。

 アニメの制作会社は数多くありますが、ヒット作のリターンを受けられず、赤字を出して人知れず消滅する事例は珍しくもありません。そのような状況のなかで、ufotableは制作会社が生き延びるひとつの形を示しました。過疎に悩む地方にとっても、若者を引き付けるアニメ制作会社は重要な就職先でもあり、また多くの人に目を向けてもらえるかもしれない「希望の光」でもあります。地方活性化の切り札としてアニメを活用するのは、現代において、重要な手段となっているのです。

配信元: マグミクス

あなたにおすすめ