
俳優の阿部寛が9月25日、都内で開催された映画「俺ではない炎上」(公開中)大炎上御礼イベントに、藤原大祐、夏川結衣と登壇。阿部が語る失敗談に劇場が騒然となる場面があった。
■阿部寛が繰り広げるノンストップ炎上エンターテインメント
同作は、浅倉秋成の同名小説を実写映画化したもので、山田篤宏監督が阿部主演で描く「明日はわが身のノンストップ炎上エンターテインメント」。
大手ハウスメーカーに勤める山縣泰介(阿部)は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大学生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられる。家族も仕事も大切にしてきた彼にとって身に覚えのない事態に無実を訴えるも、瞬く間にネットは燃え上がり、“炎上”状態に。匿名の群衆がこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回されることになる。そこに彼を追う謎の大学生・サクラ(芦田愛菜)、大学生インフルエンサー・初羽馬(藤原)、取引先企業の若手社員・青江(長尾謙杜)、泰介の妻・芙由子(夏川)といったさまざまな人物が絡み合い、事態は予測不能な展開に陥っていく。
■阿部寛が映画の反響に大喜び「すごくうれしいです」
登壇した阿部は、作品の反響について「『学校の教材にしたらいいんじゃないか』っていう話が巷に出ているみたいで。それだけ(扱っているテーマが)社会的な問題だったりするみたいで」と明かし、「これ、学校でやったらどんなことになるんだろうなって。僕がパンツで出てきたところとかね(笑)」とジョークを交えながら、「でも、そうやって言っていただけるのはすごくうれしいです」と語った。
また、7回目の共演で、夫婦役としても4回目となる夏川について「それまでの6回もそうですけど、いつも違う感じで来てくださるんですよ。今回はそれほど一緒のシーンはなかったんですけども、映画をを見た時に『あ、こういう感じで来たか』って。僕が台本で読んでいる予想を超えていて新鮮でした。僕が一番信頼している女優さんです」と述懐。

■阿部寛がセルフカット申告にファン仰天「髪の毛は自分で切る方がうまい」
ほか、登壇者たちの人となりに迫る質問コーナーも実施。「人には理解されない強いこだわり」にまつわる質問では、阿部が「髪の毛は自分で切る方がうまい。刈り上げとかちゃんとした髪型は難しいんですけど、俳優って(シーンとシーンの)“つながり”っていうのがあるから、あまりきっちり切れないんですよ。床屋に行ってきっちり切ってもらって、(スタッフに)『髪の毛切りました?つながってません』みたいな失敗を防ぐためにも、ある程度自分でハサミでバラバラに切るようにしたんですね。そうしたら失敗して怒られることもなくて。自分でいつも“つながり”を考えながら切れるし、うまく切れるんです」とコメントして、観客を驚かせた。
さらに、「逃げたいと思った瞬間」では、「蜷川(幸雄)さんの舞台で10時間のロシア革命の話をやった時、50人ぐらいがみんな難しいせりふを言っていって、最後に総評してまとめなきゃいけないシーンで、10行のせりふだったんですけど忘れちゃって…。3分間くらい『人間は頑張るしかない』って。もうボキャブラリーがそれしか出てこなくて、『頑張るしかないんだ。とにかく!』って言って幕が下りていったんです。蜷川さんは怒りはしなかったですけど、がっかりしてました(苦笑)」と打ち明け、会場を沸かした。
◆取材・文=原田健

