
春泥の人気漫画を、原作の世界観を感じさせる懐かしいタッチでアニメ化した「ガンバレ!中村くん!!」(毎週水曜深夜0:30-1:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかにて配信)。内気な男子高校生・中村男久斗(CV. 小林千晃)のピュアな片想いの行方を、どこか懐かしいタッチでコミカルに描き出すラブコメディだ。その第6話では、課外授業で広瀬愛貴(CV.榊原優希)と同じ班になるという幸運に恵まれた中村が、立ち寄った水族館で広瀬と急接近。広瀬と友達になるという念願が叶うまでが、横浜の街を舞台にドラマティックに描かれた。中村を応援し続けてきた視聴者は、ED曲への絶妙な流れもあって大号泣。SNSには熱いコメントが殺到した。(以降、ネタバレが含まれます)
■“凶”のおみくじは現実となるのか

ペットのいっちゃん(CV.青山穣)から、「広瀬にとっちゃお前はしょせんモブ」と地獄のような宣告を受ける――。横浜での課外授業は、中村の不吉な悪夢から始まった。それでも広瀬と同じ班になれたことで、今日こそ友達になろうと意気込むが、道中で引いたおみくじは凶。気にしないよう努める中村だが、おみくじの内容は心に重くのしかかり、広瀬に声をかけることをためらわせる。
広瀬を遠くから眺め、カメラを向けることしかできない中村。そんな中、広瀬が担任・乙切 想(CV.江口拓也)に声をかけたことから、乙切と広瀬、大森 司(CV.笹翼)の4人で昼食をとることに。全員分の食事代を支払い、店の前の喫煙所でタバコをくゆらす乙切は、広瀬ならずとも憧れる“カッコいい大人”だった。

中村をも魅了した乙切の振る舞いに、視聴者も「スマートにお支払いしてくれるしタバコのシーンもカッコよくて…好きです…」「タバコ吸ってるシーンがメロすぎて広瀬と同じ表情になってしまった」「今日も今日とて乙切想がカッコ良かったです」とメロメロにさせた。
■水族館で2人きり、縮まる広瀬との距離

絶望的な状況を変えてくれたのは、中華街で見かけた水族館だった。入場料を見て躊躇する広瀬たちと別れて、中村は1人水族館へ。水槽に浮かぶ「のぼれる滝をのぼればいいじゃない」「なんであれみとめられると生きやすいよね」というメッセージは、中村を励ましているかのように映った。
大好きなタコの水槽の前で、乙切のカッコいい姿を思い返し、空回りしてばかりの自分を卑下する中村。そこへ、思いがけず広瀬が現れる。中村の“好き”を否定せず、「素直が一番!」と微笑む広瀬に、中村は「広瀬を好きになって良かった」と改めて想いを強くする。
胸キュンなシーンはさらに続き、広瀬は時々、友人である武内剛太(CV.野津山幸宏)のノリについていけないことがあると告白。中村だけに本当の気持ちをさらけ出したうえに、このあとも一緒に中華街を回ろうと誘う広瀬は、まるで天使のように見えた。そしてこのあと、今話最高に視聴者の心を揺さぶった名シーンが訪れる。
■「広瀬と友達になりたい」中村の願いがついに成就
広瀬と海を眺めながら幸福感に浸る中村だったが、水を差すように、武内が広瀬にフェリーに乗ろうと声をかけてくる。迷うような表情を見せたあと、武内のもとへ向かう広瀬。幸せな時間は終わりかと思えたその瞬間、中村は広瀬の腕をつかんで「行くなよ」と引き止める。あまりにもドラマティックなワンシーンと中村の勇気に、胸中でガッツポーズを決めてしまったのは筆者だけではないだろう。
広瀬の笑顔に背中を押されるように、こっそり水族館で買っていたカニのキーホルダーを手渡し、勇気を振り絞って「友達になってください」と告げる中村。答えやいかに…というところで広瀬が乙切のもとへ走り出したのには焦ったが、実は中村と一緒に記念写真を撮るためだったと判明する。これには胸を撫でおろさずにはいられなかった。
広瀬と友達になりたいという中村の願いが、ついに叶った今話。SNSには「あまりにもリアルすぎて中村くんに感情移入しすぎて泣いちゃった。苦しい」「ちゃんと友達になれて不覚にも泣いてしまった」「胸いっぱいすぎて職場の自席で悶えまくっていた…」「『ああぁ中村くん!よかったねぇ、よかったねぇ~!』と涙目になりながら、鼻をぐずぐず言わせ観てしまいました…」「中村、お前最高だよ」「幸せのお裾分けありがとう」など、感動の声があふれた。
■中村の溢れる感情を体現するようなED曲にしびれる
中村の肩に腕を回し、広瀬が「俺はもう友達だと思ってたぞ」と口にした瞬間、流れ出したのはプリンセス プリンセスの「世界でいちばん熱い夏」。パワフルなボーカルが、中村が感じた喜びと嬉しさを体現しているようで、思わず「エモっ!」と叫んでしまった。
ピースサインに笑顔を浮かべた2人のシーンから、課外授業の思い出の写真をめくるエンディングのアニメへと移る流れもお見事。中村はどんな顔をして写真を眺めているのだろうと、想像を掻き立てられた。
視聴者にも「EDの入り、悶えたし声出たんだけども」「まじでEDの入り方考えた方に菓子折りお贈りしたい」「私的ベストオブ世界でいちばん熱い夏大賞受賞」「『世界でいちばん熱い夏』聴いて感極まってガチ泣きするとは思わなかったよ」「ラストのセリフとEDの始まりが神…」「エンディングの写真が中村くんの好きで溢れてて泣いてしまった」と大反響。今話もまた、ED曲も含めての神回となった。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)

