
異世界に召喚された少年ナツキ・スバル(CV:小林裕介)が、死して時間を巻き戻す『死に戻り』の力を使い、過酷な運命に立ち向かっていく姿を描く『Re:ゼロから始める異世界生活』。その待望の4th seasonが放送中だ(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MX・AT-Xほかで放送/ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)。第71話では、『死者の書』による魔女の記憶の追体験と、第二層の試験官である『棒振り』(CV:杉田智和)の登場を描いた「棒振り」が放送された。(以下、ネタバレを含みます)
■『死者の書』で追体験するテュフォンの無邪気な残酷さ
大図書館プレイアデスの第三層に広がる無数の蔵書。ふとスバルがそのうちの一冊を開くと、突如として『傲慢の魔女』テュフォン(CV:久野美咲)の記憶を追体験することになる。それは、父親の処刑人としての姿を見て育った彼女が、「おまえはわるいことしたかー?」と無邪気に問いかけ、周囲の人々を粉々に砕き散らしていく凄惨な記憶だった。
この書庫にある無数の本の全てが死者の人生を記録した『死者の書』であるという事実だけでも恐ろしいが、テュフォンが自身の権能に目覚め、無邪気に人々を裁いていく姿が印象的だ。セピア調の映像表現も相まって、純粋無垢ゆえの残酷さがひしひしと伝わり、息苦しくなるような恐怖を覚えた視聴者は多かっただろう。ネット上でも「テュフォンの過去、スバルじゃなくても血の気引く…無邪気の中の凶気がエグい」「無垢ゆえの残酷さがアニメでより刺さる。読んでるこっちまで息苦しくなった」「膨大な蔵書の中でテュフォンの記憶体験…精神ダメージデカい」と、リゼロらしい重厚な世界観に圧倒される声が相次いだ。

■シャウラの語るルールと、エミリアの機転が導く第二層への道
無数の本から手がかりを探し当てることは難しいと判断したスバルたちは、次の階層へ進むことを決意する。シャウラ(CV:ファイルーズあい)から塔のルールを聞き出しつつ、エミリア(CV:高橋李依)が「性格の素直じゃない人が、塔を作ったってところでずーっと考えてたの」と機転を利かせたことで、隠されていた第二層への階段を発見。スバルはベアトリス(CV:新井里美)を抱えて一気に階段を駆け上がっていく。
シャウラの口から語られたルールを破れば容赦なく殺されるという緊張感がありつつも、エミリアの柔軟な発想で活路を見出す展開が頼もしい。ベアトリスをお姫様抱っこして「だだだだだだだだだ──!」とはしゃぎながら階段を上るスバルの笑顔が、殺伐とした空気の中で一時の癒やしを与えてくれる。SNS上では「エミリアの機転とスバルのいい笑顔が癒し…ベア子抱えて駆け上がるの可愛い」「書庫の難しさから一転、みんなで進む感じが良い」と、緊迫感とコミカルさの絶妙なバランスを楽しむコメントが寄せられた。

■『棒振り』の傍若無人な振る舞いと威圧感
第二層にたどり着いた一行。スバルが床に突き刺さった剣を抜くと、白い空間が一瞬にして平原へと様変わりし、眼帯をした赤髪の男が現れる。男の姿を見るなりシャウラは泡を吹いて気絶してしまう。ユリウス(CV:江口拓也)が礼儀正しく名乗るも、男は「名乗る名なンざねえよ。──オレは、ただの『棒振り』だ」と不敵に笑い放つのだった。
スバルたちにすり寄っていたシャウラが一瞬で白目を剥いて気絶するほどの存在感。ガラの悪さと傍若無人な態度が強烈なインパクトを残し、まだ剣を交えていないにもかかわらず、画面越しに伝わってくる底知れぬ強者感が画面を支配していた。これにはファンも「とうとう登場! ガラ悪すぎw」「シャウラの反応が面白すぎ。泡吹くの最高w」と大興奮。「杉田さんの新鮮な演技がいい」と、キャラクターの魅力を引き出す熱演にも称賛が集まった。
テュフォンの凄惨な記憶の追体験から始まり、新たな試験官の登場で幕を閉じた第71話。果たしてスバルたちは、この規格外の強敵から許しを得ることができるのか。次回のレビューもお楽しみに!
◆文/岡本大介


