このマラソンランナーの目標と欲望は、どこまでも深い――。
アメリカ・ボストンで年に1回開催されるボストンマラソンの優勝者には、優勝から50年後の大会に招待されるという粋な特典があるようだ。そこで、だ。
「私の場合、ボストン50年後があるので。81歳なんですよ。81歳まではフルマラソン走れる健康的な体を作らなきゃいけないと思っているので…」
と話すのは、2018年の同大会の優勝者である川内優輝。現在39歳だが、ボストンマラソン優勝時は31歳だった。
常識外れのハイペースでフルマラソン大会に出続け、結果も残してきた川内が、元陸上競技選手のマラソン中継リポーター・金哲彦氏のYouTubeチャンネル「金ちゃんネル」で語った壮大な計画である。
フルマラソンは卒業してランニングにしようかなと
過去にボストンマラソンで優勝した日本人選手を挙げてみよう。田中茂樹(1951年)、山田敬蔵(53年)、濱村秀雄(55年)、重松森雄(65年)、君原健二(66年)、采谷義秋(69年)、瀬古利彦(81年、87年)、川内優輝(2018年)の8人だ。
このうち山田敬蔵、君原健二が50年後のボストンマラソンで完走している。采谷は2022年に鬼籍に入っており、瀬古が辞退すれば川内が日本人3人目の偉業を達成することになる。
「瀬古さんはやらないと言ってるので、たぶん3人目は私になるはずなんです。81歳でボストンを完走して、フルマラソンは卒業して、それ以降はランニングにしようかなと。あと40年、走ります。目標があると人間、頑張れるので。そういう目標をボストンでもらえてよかったなと思ってます。なかったら81歳なんて具体的な目標はなかったですからね」(川内)
来るべき2068年に、川内はいったいどんなランナーになっているのか。
(所ひで/ユーチューブライター)

