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「恋愛目的」と「友達目的」フラれて辛いのはどっち?

「恋愛目的」と「友達目的」フラれて辛いのはどっち?

Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部

「好きな人に告白してフラれる」のと、「友達になれそうな人に拒まれる」のでは、どちらが心に響くのでしょうか。

多くの人は、おそらく恋愛での拒絶の方がつらいと考えるはずです。

恋愛には、好意、魅力、将来への期待、自分の価値までが重なりやすいため、「友達として断られるよりも深く傷つく」と感じるのは自然です。

ところが、オランダ・ライデン大学(Leiden University)の最新研究では、意外な結果が示されました。

人は恋愛でフラれる方がつらいと予想しがちですが、実際に拒絶を経験したときの心理的ダメージは、恋愛目的でも友達目的でも大きく変わらなかったのです。

研究の詳細は2026年3月10日付で学術誌『European Journal of Social Psychology』に掲載されています。

目次

  • 「恋愛でフラれる方がつらい」という直感は本当か?
  • フラれた痛みは、恋愛でも友達でもあまり変わらない

「恋愛でフラれる方がつらい」という直感は本当か?

恋愛での拒絶は、特別に痛いものと考えられがちです。

好きな人に受け入れられないと、「自分には魅力がないのではないか」「相手に選ばれなかった自分には価値がないのではないか」と感じてしまうことがあります。

恋愛関係は、単なる人間関係の一つではなく、親密さや支え、将来の生活、自己肯定感まで結びつきやすいものです。

そのため、恋愛対象から拒絶されることは、友人候補から拒絶されるよりも心に深い傷を残すように思えます。

研究チームはまず、この直感がどれほど広く共有されているのかを調べました。

研究1では、アメリカの成人1500人を対象に、「恋愛対象になり得る相手に拒絶される場合」と「友人になり得る相手に拒絶される場合」のどちらがより苦痛だと思うかを尋ねました。

その結果、およそ半数の人が、恋愛対象からの拒絶の方がつらいと予想しました。

一方で、友人候補からの拒絶の方がつらいと考えた人は約4分の1で、残りの人はどちらも同じくらいつらいと考えていました。

つまり、多くの人の予想はやはり「恋愛でフラれる方が痛い」という方向に傾いていたのです。

では、実際に拒絶を体験したときにも、その差は現れるのでしょうか。

研究2では、18〜29歳の独身成人934人を対象に、オンラインの交流アプリに似せた実験を実施。

参加者は、恋愛目的で相手と関わる条件、または友達目的で相手と関わる条件に分けられました。

そして、参加者は相手から好意的に受け入れられる条件、または否定的な反応を受けて拒絶される条件のいずれかを体験しました。

その後、参加者の所属感、自尊感情、コントロール感、有意味感、感情的な幸福感などを測定しました。

果たして、結果は…?

フラれた痛みは、恋愛でも友達でもあまり変わらない

結果は、ある意味では予想通りでした。

受け入れられた人は気分が良くなり、拒絶された人は心理的な幸福感が下がりました。

拒絶は、やはり人の心にダメージを与える出来事だったのです。

しかし重要なのは、その拒絶が「恋愛対象」からのものか、「友人候補」からのものかによって、感情的な結果に大きな違いが見られなかったことです。

つまり、恋愛目的で断られても、友達目的で断られても、拒絶直後のつらさはかなり似ていたのです。

チームはさらに、「恋愛相手は人生の目標達成に役立つ存在だ」と感じることや、「自分のせいで拒絶された」と感じることが、恋愛での拒絶をより痛くしている可能性も検討しました。

しかし、それらは恋愛と友人関係の拒絶の差を説明する強い要因にはなりませんでした。

つづく研究3では、477人を対象に、拒絶される前の予想と、実際に拒絶された後の感情を比較。

この研究では、恋愛候補、友人候補に加えて、今後関係を築く予定のない「見知らぬ人」からの反応という条件も加えられました。

するとここでも、相手が恋愛候補か、友人候補か、見知らぬ人かという違いは、拒絶された後の感情に大きな影響を与えませんでした。

さらに参加者は、拒絶されたときの痛みを実際よりも強く予想していました。

人は「フラれたらものすごく傷つくはずだ」と考えがちですが、実際の感情反応は、その予想ほど極端ではなかったのです。

この結果は、恋愛の痛みを軽く見てよいという意味ではありません。

むしろ、人間にとって「拒絶されること」そのものが(恋愛に限らず)強い社会的痛みを持つことを示しています。

私たちは、恋愛か友情かにかかわらず、誰かに受け入れられたいという根本的な欲求を持っています。

そのため、相手が恋人候補であれ、友人候補であれ、「あなたとはつながりたくない」と示されることは、所属感や自己価値を揺さぶるのです。

参考文献

Does romantic rejection hurt more than platonic rejection? A new study says no
https://www.psypost.org/does-romantic-rejection-hurt-more-than-platonic-rejection-a-new-study-says-no/

元論文

What Could Have Been: Predicted and Actual Exclusion by Potential Romantic Partners and Platonic Friends
https://doi.org/10.1002/ejsp.70066

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部

配信元: ナゾロジー

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