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「火星」で“生命の材料”発見か―― NASA探査機が20種類以上の“有機分子”を検出【海外】

「火星」で“生命の材料”発見か―― NASA探査機が20種類以上の“有機分子”を検出【海外】

 「火星」で生命の存在をめぐる議論を大きく前進させる発見が報告されました。NASAの火星探査機キュリオシティが、火星の岩石から20種類以上の有機分子を検出。そのうち複数は、火星で初めて確認されたものだったのです。

 さらに、DNAやRNAの前駆体に似た構造を持つ分子の存在も示唆されました。もちろん、現時点で火星に生命がいたと断定されたわけではありません。しかし、かつて火星に生命が存在できる環境があった可能性は、これまで以上に強く支持されることになりそうです。 

NASA探査機キュリオシティが火星で新たな有機分子を発見

 今回の発見は、NASAの火星探査機キュリオシティによるものです。2012年に火星へ着陸して以来、ゲール・クレーター周辺を調査し続けています。

 研究チームは、火星の赤道付近にある干上がった古代湖の地層から採取した岩石サンプルを分析。その結果、21種類の炭素を含む有機分子が確認され、そのうち7種類は火星で初めて検出されたものでした。有機分子は炭素を含む化合物のことで、地球では生き物を構成する材料として広く知られています。

 研究者たちが注目しているのは、今回見つかった分子の種類の多さでした。火星の厳しい環境の中で、これほど多様な有機物が長期間残されていたこと自体、研究者たちにとって大きな驚きとなっています。

 この研究成果は、2026年4月21日に『Nature Communications』誌に掲載されました。

DNAの材料候補に似た分子も。科学者「非常に重要な発見」

 今回、特に注目を集めているのが、窒素複素環と呼ばれる分子構造です。これは窒素を含む炭素の輪状構造で、DNAやRNAを構成する分子の前段階に近い特徴を持つとされています。

 また、隕石に多く含まれるベンゾチオフェンという硫黄系有機分子も検出されました。この分子は、初期の太陽系で生命誕生前の化学反応に関わった可能性があるとして、以前から注目されていた化合物です。

 この分析は、キュリオシティに搭載されたSAM(火星サンプル分析装置)によって行われました。ロボットアームで岩石を削り、粉末化した試料を内部の小型ラボで加熱・分析するという高度な手法です。

 加えて、特殊な化学溶液「TMAH」を使った実験も実施されました。これは地球外では前例のないタイプの実験で、通常では検出しにくい複雑な有機物を分解し、より小さな分子として分析できるようにするものです。

 科学者たちは、この技術によって火星の岩石内部に保存されていた大規模な有機物の痕跡を確認できた可能性があると考えています。

配信元: ねとらぼ

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