サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマは、現地時間5月10日(日本時間11日)に行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズとのカンファレンス準決勝第4戦で、キャリア初となる退場処分を受けた。この判定に、殿堂入り選手のポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)は、現代のリーグは“ソフトすぎる”と嘆いている。
3年目のウェンバンヤマは今季、64試合に出場して平均25.0点、11.5リバウンド、3.1アシスト、1.03スティール、3.08ブロックをマーク。史上初の満票&最年少で最優秀守備選手賞を受賞し、チームも62勝20敗でウエスタン・カンファレンスの第2シードを獲得する充実のシーズンを送っている。
ポートランド・トレイルブレイザーズとのプレーオフ1回戦を4勝1敗で突破すると、カンファレンス準決勝では第6シードのウルブズと対戦。問題のシーンは、第4戦の第2クォーター残り8分39秒に起きた。
スパーズの3ポイントシュートが外れ、ウェンバンヤマがオフェンシブ・リバウンドを取った直後、ウルブズのナズ・リードとジェイデン・マクダニエルズから厳しいプレッシャーを受けた。これを振り払おうとした際に自身のヒジがリードの喉元付近に直撃。
当初はオフェンシブ・ファウルと判定されたものの、ビデオレビューの結果、リードの右あごから首付近への接触が確認され、床へ倒れ込むほどの激しいコンタクトだったとして、フレイグラントファウル2に判定が変更。これにより、ウェンバンヤマは自身初となる退場処分となった。
『ESPN』によると、Play-by-Playの記録が導入された1997-98シーズン以降、オールスター選手がプレーオフで退場となったケースにおいて、ウェンバンヤマの退場は最速だったという。
殿堂入り選手のピアースは自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『No Fouls Given』で、「俺たちの時代なら、ただのオフェンシブ・ファウル」と見解を述べた。
「今の時代はソフトだから、ヒジ打ちしただけで『退場だ』なんて言う。レフェリーに試合を左右されるんじゃなくて、お互いベストを尽くして戦おう。選手にフリースローを与えて、試合を続ければいい。彼らにプレーさせるべきだ」
ピアースは22歳のウェンバンヤマの能力を高く買っており、「正直に言おう。ウェンバンヤマは現時点ですでにNBAのトップ5に入る選手だ」と主張している。
「ディフェンスに関しては、すでにリーグで最高の選手だ。そしてオフェンス面でも、俺たちが今まで見たこともないようなことをやってのけている。身長が224cmもあって、ガードのようなハンドリングができて、シュートも打てる。もし今の彼をプレーオフに進出するようなチームに入れたら、そのチームは即座に優勝候補になるだろう。それほどまでに彼の影響力は凄まじいんだ」
その上で、「はっきり言って、同時期のレブロン・ジェームズよりも、今のウェンバンヤマの方が上だよ」と、同じ時期のレブロンよりも優れていると見立てた。
ウェンバンヤマに対しては追加の処分などはなく、第5戦に出場して27得点、17リバウンド、3ブロックをあげて、スパーズは2017年以来となるカンファレンス決勝進出に王手をかけた。15日(日本時間16日)に行なわれる第6戦で、若き大黒柱はチームをシリーズ突破に導けるか。
構成●ダンクシュート編集部
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