「強い。でも、負けたくない」ドイツで5発!22歳FW福田師王が語った日本代表への思い 「もう一回、一緒にプレーしたい」選手とは?【インタビュー4】
ブンデスリーガ2部のカールスルーエでここまで5ゴールと奮闘している22歳のFW福田師王に「今後の目標は?」と尋ねたら、即答で返ってきた。
「A代表に入ることです」
きっぱりと言い切った。日本人選手の多くが欧州クラブで活躍する昨今、その目標に到達するのは一筋縄ではいかない。そこまでのプロセスをどのように考えているのだろう。
「やっぱりまずはゴールですね。圧倒的な数字がストライカーには必要だと思う。あとは守備もできてチームに欠かせない選手になるのが具体的な目標です」
求めるのは、結果とタスクワークでチームに貢献できる選手だ。今の時代、どちらも備えた選手でなければ、その場所には届かないという自覚がある。当然、日本代表の試合もチェックしている。スコットランド代表、イングランド代表に連勝した試合を見て、「やっぱり強いなと思いました」と素直に称賛の言葉を残し、でもすぐに強気の姿勢を示したのが印象的だ。
「でも負けたくないですね。最終的に自分が勝つっていうところを見せたいです。負けたくないです」
憧れや目標で終わらせたくはない。ヨーロッパで長くプレーを続ける日本人選手たちの存在は大きな刺激になっているし、競争心を駆り立てるものになっているようだ。
「こっちにいるからこそ、よりすごさが分かる感じです。日本にいる時はそこまで深く考えてなかったですけど、いざこっち来てプレーしてみると全然違いますね」
具体的な名前を挙げると、言葉にさらに実感がこもる。
「ドルトムントにいた香川真司さんだったり、今バイエルンにいる伊藤洋輝選手だったり、やばいなって思います。まず所属しているクラブがすごいし、その中で試合に出て、結果を出してるのが本当にすごい。香川さんはドルトムント時代に主力として出ていて優勝してますし。うん、ほんとすごいなって」
では、自分がそこに到達するためには何が必要なのか。どんなきっかけがあればさらなるステップアップのきっかけをつかむことができるのか。
「そこが難しいんですよね。圧倒的な数字を出せるようにならないとですし、そのためには練習から違いを見せないといけないし、試合に出たら例え短い時間でも結果を出さないといけないと思ってます」
そして福田は「A代表に入りたい」という目標のほかに、もう一つ大事にしている思いを口にした。
「もう一回、板倉滉選手と一緒にプレーしたいっていう気持ちが強いんです」
板倉はボルシアMGで出会ったヨーロッパでの最初の先輩だ。その存在はとても大きい。ピッチ上だけではなく、ピッチ外でもいつも親切にしてもらえた。食事に誘われ、たくさん話をして、サッカーとの向き合い方、自分との向き合い方を教えてくれた存在だ。
「すごくいい人です。めちゃくちゃいい人です。自分がこっちに来て最初の先輩が板倉さんだったんですが、人としても成長させてもらったと思っています。だから、もう一度一緒にプレーして、恩返ししたいんです」
同じピッチに立つ機会はクラブレベルでもあるかもしれない。だが近い将来、日本代表という舞台で、福田は尊敬する先輩と一緒にプレーをするというチャンスを渇望している。道のりがどれだけハードでも、そこから逃げるつもりはない。
板倉のパスから福田が抜け出してゴールを決める。そんなシーンが見られる日を楽しみに待ちたい。
取材・文●中野吉之伴
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