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点取り屋としてあふれるギラギラ感。国士舘大の絶対エースは“包囲網”を打ち破り、2年連続得点王に挑む

点取り屋としてあふれるギラギラ感。国士舘大の絶対エースは“包囲網”を打ち破り、2年連続得点王に挑む


 まさに有言実行だ。

 100回目というメモリアルシーズンを迎えた関東大学サッカーリーグ戦。その開幕を前に、国士舘大のキャプテンであり、昨年度の得点王に輝いた本間凜は、こう意気込んだ。

「2年連続の得点王を目ざします」

 初速や跳躍力に優れ、ゴールに向かう姿が猛々しく、“ワンチャン”を逃すまいとする抜け目のなさ。こうしたプレースタイルが生粋のストライカーと評されるゆえんでもあるだろう。対峙する相手DFにしてみれば、一瞬たりとも気が抜けず、厄介に違いない。

 大学サッカー界を彩る点取り屋は、シーズン序盤からゴールを重ね、圧巻の存在感を見せつけている。4月4日、開幕戦となった法政大戦では先手を取られたものの、40分に同点弾を決め、第2節の駒澤大戦では、試合終了間際に決勝点をマーク。第5節の桐蔭横浜大戦と第6節の日体大戦では、ともに2ゴールと大いに気を吐いた。

 国士舘大は4月26日に天皇杯予選を兼ねた別途大会があったため、リーグ戦での消化試合がひとつ少ないのだが、開幕から6試合で6ゴールを記録する本間は得点ランキングのトップに立っている(第7節終了時)。

「ここまですごく良い手応えを感じています。相手ゴールに一番近いポジションを任されている以上、チームの勝利につながるようなゴールを1点でも多く決めたいです。得点することがチームへの最大の貢献だし、僕が点を重ねていけば、(10回目の)リーグ優勝や2年連続の得点王に自ずと近づいていけると思っています」

 点取り屋としてギラギラ感にあふれる本間は「クロスからのワンタッチシュート」が十八番の得点パターンだと自負する。

「ヘディングの強さが僕の持ち味ですが、そこを周りの選手も活かそうとしてくれていますね。自分のところでいったんボールを受けて、サイドに展開し、ゴール前に入っていく。そういう形をチーム全体として共有しています」

 1試合平均1得点のペースでゴールを重ねる俊英を要する国士舘大のサイドアタックは、確かな再現性があり、迫力十分。それだけに当然、対策を練られる。たとえば、第7節の対戦相手だった東洋大は「簡単に本間にボールを入れさせない守備」を徹底していたことがうかがえた。

「東洋大の井上(卓也)監督に、デンソーカップで2年間、関東選抜チームのなかでお世話になっていますからね。僕のプレーの特徴や動き方をよく分かっていると思います。試合中、良い状況でボールを受けられないなと感じていましたし、サイドで起点を作っても、そのあとの展開をうまく消されてしまった。相手にとって“怖いな”と思わせるような攻撃が、なかなかできませんでした」
 
 スコアレスドローに終わった東洋大戦で、本間が放ったシュートはわずか1本だった。苦戦を強いられた事実を、こうした数字が物語る。

 ただ、その1本のシュートが出色だったことを記しておこう。

 試合終了間際のアディショナルタイム。相手ゴール前で浮き球パスを受けた本間は胸トラップするや、次の瞬間、反転しながらジャンピングボレーを試みたのだ。残念ながら相手GKの正面だったため、得点には至らなかったものの、見るものをうならせるに十分な一発だった。

 胸トラップからシュートに至るまでのしなやかな身のこなし、ゴールを背にしながらもシュートを選択した思い切りの良さ、枠をとらえた高いシュートスキル。ラストワンプレーに“点取り屋らしさ”が凝縮されていた。

「今シーズンが始まって、毎試合、失点していたので、初めて無失点で終えられたことはチームとして収穫ですし、プラスに捉えています。最後のところでゴールを決めて勝っていたら良かったけれど、それができず悔しかったです。少ないチャンスのなかでも点を決め切るという部分を、もっと突き詰めていきたいと思います」
 
 今後、“本間・包囲網”が強まるのは必至だが、「どんなに相手に対策されても、そこを上回っていくことが大事」と負けん気をのぞかせ、次のように付け加えた。

「狭いところでのプレーの質だったり、クロスへの入り方であったり、チームとしても個人としても、さらにレベルアップしなければいけないです」

 ストライカーとして自己研鑽に努める本間は、日々のトレーニングに全力を尽くすとともに、自身の得点シーンをよく振り返るという。
 
「映像で客観視してみると、いろいろな気づきがあるからです。その瞬間にピッチレベルで感じていたことと、意外に違うなと思う時も多いので、シュートに持ち込むまでの状況とか、動き直しとか、けっこうチェックしています。“あっ、こんなことができたんだ”と感じられたりして、今後の参考になりますね」

 すでにJ1の川崎フロンターレ入りが内定している。「今いるメンバーと一緒にサッカーができるのは、今年が最後。すべての公式戦をやり切ってプロの世界に進みたい」と、大学でのラストシーズンにかける思いは人一倍だ。

 2年連続得点王に挑む大学屈指のストライカー、本間の一挙手一投足に目が離せない。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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