
川崎U-18のNEXTブレイク候補が今も忘れない三笘薫からの“金言”。偉大なアタッカーの背中を追うMF木村風斗が誓う、U-17アジアカップでの躍動【現地発】
現地5月14日、U-17日本代表がU-17アジアカップの準々決勝・タジキスタン戦に向け、最終調整を行なった。
サウジアラビアのジェッダ市内で夕方からスタートしたトレーニングは、戦術確認を中心に1時間ほど実施。ノックアウトステージからは90分で勝負がつかない場合は即PK戦となるため、最後は全選手がPKを蹴り、感覚を確かめた。
グループステージを首位通過したため、各組上位2チームに与えられる今秋のU-17ワールドカップ出場が決まり、残されたミッションはアジア王者を掴むのみ。それと同時に半年後に迫る世界大会に向けてメンバー争いがスタートしたことも意味しており、今回のタジキスタン戦から再び熾烈な競争が始まる。選手たちはチームの勝利を優先しつつ、個人のアピールも虎視眈々と狙っているのは想像に容易い。
グループステージで全3試合に出場し、うち2試合で先発したMF木村風斗(川崎U-18/2年)も結果の残そうと闘志を燃やしている選手のひとりだ。
「ワールドカップ出場は絶対に決めないといけない。そう思っていた。まずは出場権を獲得できたので良かったけど、個人のところでゴールに関われていないので、残りの3試合で結果を出せるようにしていきたい」
世界に挑戦する権利を得ても、満足感は一切ない。視座高く次の目標を見据えており、ゴールやアシストで違いを見せたいと意気込む。
3−4−2−1の布陣で初戦は左ウイングバックを務め、第2戦と第3戦は右ウイングバックに入るなど、両サイドを遜色なくこなせる器用な一面を持つ木村。中学2年生までは快速FWで鳴らしたようにスピードで勝負できるタイプであり、はっきりした特徴は小野信義監督が率いるチームで武器になる。
速さを活かすためにも求められるのは最後のクオリティであり、精度向上がタジキスタン戦のポイントとなる。また、苦手だった守備面でも自分の成長を示したいと話しており、今年2月にバルコムカップでタジキスタンと対戦した際の課題をどれだけ克服できたかを試す場にもなる。
「自分が対峙した相手がかなりうまくて、前回対戦した際はめちゃくちゃやられてしまった。相手のストロングポイントを理解したうえでしっかり戦いたい」
自身が所属する川崎U-18のOBはアンダーカテゴリーの代表経験者が多く、MF三笘薫(ブライトン)、MF田中碧(リーズ)、DF高井幸大(ボルシアMG)はアジアの戦いを経て世界に飛び出していった。特に同じサイドプレーヤーの三笘は憧れの存在であり、「同じポジションなので常に目標にしている。背中を追っていきたい」と木村は言う。
川崎U-15に所属していた中学3年生の頃、練習に訪れた三笘の言葉は今でも覚えており、世界を目ざす戦いにおいて常に心の片隅に置いてきた。
「海外の選手は思ったより強かったり、早かったりするかもしれない。でも、案外チャレンジしてみたら、そうでもない。そういうことを教わったので、自信を持ってやれば自分も戦えると思う」
偉大な先輩からの金言を胸にタジキスタン戦はチャレンジし、チームを勝利に導く活躍をしてみせる。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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