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【三浦泰年の情熱地泰】なぜ本職ボランチは4人だったのか? 日本代表メンバー発表を見て感じたこと

【三浦泰年の情熱地泰】なぜ本職ボランチは4人だったのか? 日本代表メンバー発表を見て感じたこと


 小倉駅近くのスターバックスで、ワールドカップ日本代表の発表を14時から生で、スマホを通じて見守った。

 代表監督が選手の名前を読み上げる映像を見たのは初めてだったと思う。今までにも名場面のような、そうした瞬間は数多くあったはずだが、僕が見る気になったのは、やはり現場と少し距離を置く立場になったから、なのかもしれない。
 
 この誰が選考され、誰が落選するかというリアルな一瞬を他人事のように聞けるか、自分ごとのように感じるか…。他人事ではないが、少し興味を持ち、少し冷静に、感情を入れずに客観的に見られるような、そんな時が来たのだと思う。

 森保一監督が冒頭、ワールドカップ出場を目指しながらも、選ぶことはできなかった選手を気遣うコメントを述べてスタートする。関わった人たちへの感謝と、気遣いの言葉を長く添えてから一人ひとりの名前を読み上げた。こうした仕事も、代表監督として大きなプレッシャーの掛かる仕事のひとつなんだな…と思いながら、スマホの小さな画面から読み上げる森保監督の選んだ選手を確認した。

 読み上げられた選手に対して、周りのたくさんの人が反応するのは、これまでの歴史を辿っても理解できるところだ。そして今の時代、SNSというツールを駆使すれば、各人の26人を知らせることができ、その想いや考え方をアウトプットできる。

 これがどう作用するかは別として、きっと「想い」を発信できて、その人のストレスは少し解消できるのであろう。

 1000人いれば1000通りの26人がいてもおかしくない。

 例えば、森保監督のチームでプレーしたことのある選手がその1人に自分を選ぶ、入れることは幾通りの中のひとつであり、誰も責めることはできない。自分の主張を発信するのは自由だ。

 しかし、JFAが伝えていたこと、日本がまとまり団結して、ワールドカップで最高の目標に近づいていく――これを実際に実行するとなれば、この後は26人を支え、信じて、6月中旬から始まるワールドカップに向けて、その気持ちを信じられる状態に持って行かなければならない。

 それを大前提にメンバーを整理しよう。僕がどう見えたかの26人だ。誰がどうであるか? 誰がどのような状態であるかは、現場の人間でなければ細かい事は分からない。

 分かっているのは過去のデータ。過去に起こってしまった事。未来、ワールドカップ期間中にその選手がどうなるかは、分かるようでこれは分からない。だから、そうなるイメージを抱きながら現場が決める事だ。
 
 その中で本職ボランチが4人。1人は選出も微妙なくらいの怪我をした遠藤航と考えると、4人は現場の立場としては怖い。1人怪我をしたら、試合勘のあるボランチは2人。そこは瀬古歩夢と板倉滉も所属チームでプレーしているため、ボランチをケアできるという見解であったが、「本職を」と言いたくなるのは正論。

 ここで僕は、本当に細かいスキルや特徴、現場との相性などを知らないから、固有名詞では言えないが、森保監督の考えに合致したボランチが必要だったのだと思う。
 
 それがいなかった、ということなのだろう。僕も森保監督も、現役時代はボランチでプレーしていた。アメリカ・ワールドカップ予選は森保監督が選手としてファーストチョイスの選手であった。そして僕は本職のボランチでの出場はなく、左サイドバックとして最終予選の2試合に出場した。

 もちろん過去に読売クラブでは、サイドバックでプレーし、タイトルを取り、ある程度のパフォーマンスを出せた。

 そこで考えられるのは今回、そこまで代表スタッフ陣のプランにマッチした良いボランチがいなかった、という事になる。

 森保監督にとって必要だったのは、どんな選手だったのか…。周りを活かし、いぶし銀のごとく働ける、まさに現役当時の森保監督のようなプレーヤーだったのでは? それがボランチの候補に挙がっていた守田英正や藤田譲瑠チマではなかった。

 それゆえ、センターバックが本職の2人でカバーすると判断したのかも(あくまでもかも)しれない。

 だが、ここは僕の考え方とは違う。僕は、本職ボランチをこの日までに見つけなければならなかったのでは、と思うからだ。

 もちろん、Jリーグであれば外国人選手が許されるが、日本代表ではそういうわけにもいかない。きっと簡単そうで難しい選択だったのであろう。

 かたやセンターフォワードの人選は、かなり意外なものに映った。

 予選では上田綺世、前田大然、小川航基、町野修斗という顔ぶれになることが多かったので、イメージとして小川、町野らは最後に前から走れて守備で相手に圧力をかけ、泥臭く貢献もできる選手のような位置付けとして見ていて、スキあらば得点を取れる力があるところもクラブでは証明している。

 そこに今回は町野が外れ、20歳の後藤啓介、21歳の塩貝健人が入って来たのは、三笘薫、南野拓実といった攻撃の中心が怪我で間に合わなかった側面もあるのだろう。

 そして、センターフォワードほど、その期間にどうなるか分からないポジションもない。監督も自分の経験がないポジション、教える事のできないポジションだけに選手を多めに、そして伸びしろの大きい若い選手たちを選出したのではないだろうか?

 もちろん日本代表監督が、選考に対してこうした説明をする必要もなく、厳密でなければいけないことではない。立場を退き、いつか本当のことを教えてくれる日を待ちたい。誰がどんな理由で落ちて、残ったと…。

 そして26人中、今回のワールドカップでは何人出場できない選手が出るのであろうか?

 3試合か決勝トーナメントの何処までを考えた26人なのか?

 本気でてっぺんを考えていたとしたら、南野も三笘も帯同させて、対戦相手にプラスで警戒させる事もできただろう。決勝トーナメントの勝負どころでの切り札と捉える事もできたはずだ。

 しかし目の前の3試合を勝ち取るための18人を、この26人から選ぶとしたら。いや、選ぶというか作る、成長させて最強のチームにするとしたら、今プレーできるベストな26人となるのであろう。

 僕が携わる地域リーグ(東海リーグ1部)は、6月、7月もストップせずシーズンの公式戦が続いていく。僕はテレビ(ネット)観戦での応援だ。

 僕の亡くなった叔父さんは、1970年メキシコ大会から2018年ロシア大会まで、必ずワールドカップへ行っていた。僕は現場にこだわり、現地へ行く機会はめったになく、生で見たのは1994年アメリカ大会と98年のフランス大会。日本代表は2002年日韓のみ。それ以降、現地には行けていない。

 今回もテレビ(ネット)での観戦になるが、日本がひとつになるための1人になれればと思う。

2026年5月16日
三浦泰年

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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