ロサンゼルス・レイカーズの2025-26シーズンは、プレーオフのカンファレンス・セミファイナル敗退で幕を下ろした。
チームはレギュラーシーズンをウエスタン・カンファレンス4位の53勝29敗(勝率64.6%)で終えたが、4月にはルカ・ドンチッチが左ハムストリング、オースティン・リーブスも左腹斜筋を負傷。主力ガード2人を欠いたまま、プレーオフへ突入した。
チームトップ2の得点源を務めるガードデュオをケガで欠き、プレーオフを迎えたレイカーズは、第5シードのヒューストン・ロケッツを4勝2敗で下し、3年ぶりのファーストラウンド突破。しかし、カンファレンス・セミファイナルで、昨季王者オクラホマシティ・サンダーに4連敗で敗退した。
リーブスはロケッツとのシリーズ第5戦で復帰した一方で、ドンチッチの復帰は叶わず。それでもチームは、レブロン・ジェームズを中心とした布陣でプレーオフでも健闘した。
もっとも、レジェンドのポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)の見方は違うようだ。現地時間5月15日(日本時間16日)にソーシャルメディアへ公開された、元同僚ケビン・ガーネットとのポッドキャスト番組『KG: Certified』で、レブロンの引退を勧めていた。
「彼がこの年齢になった今も批判を受けている事実が問題だ。偉大な選手たちというのは、キャリアの晩年になってこんな批判を受けることはなかった。
コビー・ブライアントが最後の年にプレーオフへ出場できなかった時、誰も彼を批判しなかった。誰もが彼の活躍をただ楽しんでいた。ワシントン(ウィザーズ)時代のマイケル・ジョーダンもそうだ。
彼(レブロン)は41歳なのに、まるで25歳のように批判され、まだ優勝できるはずだと思われている。それが問題なんだ」
現役時代にピアースはプレーオフで何度もレブロンと激突し、好勝負を繰り広げてきた。
今季でキャリア23年目を迎えたレブロンは、坐骨神経痛のため序盤戦を欠場。シーズン中盤にはドンチッチとリーブスへ主役の座を譲り、3番手としてレイカーズの快進撃を支えた。
さらに、ガードデュオを欠いたプレーオフでレイカーズを牽引したのは紛れもなくレブロンだった。通算19度目の大舞台でも、10試合で平均23.2点、6.7リバウンド、7.3アシスト、1.3スティールをマーク。
ピアースが指摘したように、コビーの現役ラストイヤーとなった2015-16シーズン、彼を批判する声は以前と比較すると大きく減り、リーグ全体で“フェアウェル・ツアー”を祝福する空気があった。
ただ、当時のレイカーズは低迷期にあり、そのシーズンは球団ワーストの17勝65敗(勝率20.7%)に終わった。 シカゴ・ブルズ時代に2度の3連覇を達成したジョーダンは、ウィザーズで2シーズンをプレーして平均21.2点を記録。ミッドレンジゲームを中心に熟練のスキルで引っ張ったが、当時のチームもプレーオフ進出を狙うには戦力不足だったことは否めない。
一方、レブロンはNBA歴代最長の23シーズン目を送りながら、目標は王座獲得と公言してきた。そのために多大な時間を費やして、リーグで活躍を続けることが可能なコンディションをキープしているのだから驚嘆すべきことだろう。
実際、40歳を過ぎていて、これまで20年以上も一線級で活躍してきた選手が、23年目でも平均20点、5リバウンド、5アシスト以上を残すことなど、これから先もないかもしれない。
レブロンのキャリアはこれまでの常識を大きく覆すもの。今でも現役有数の実力を誇るのだから、ファンが優勝を期待してしまうのも不思議ではない。
今夏に完全FA(フリーエージェント)になるレブロンが、どんな決断を下すのか。来季以降も、思う存分バスケットボールへ打ち込める環境で現役を続けてほしい――。そう願うファンは決して少なくないはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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