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7連勝でイースト決勝へ…ニックス快進撃の背景にある“タウンズの役割変更”と“ブラウンHCの柔軟性”<DUNKSHOOT>

7連勝でイースト決勝へ…ニックス快進撃の背景にある“タウンズの役割変更”と“ブラウンHCの柔軟性”<DUNKSHOOT>

2年連続でカンファレンスファイナル進出を果たしたニューヨーク・ニックス。彼らの対戦相手は、現地時間5月17日(日本時間18日、日付は以下同)に行なわれたデトロイト・ピストンズとのシリーズ第7戦を制したクリーブランド・キャバリアーズとなった。

 ニックスはセミファイナルをスウィープで勝ち抜けたが、1回戦ではアトランタ・ホークスに1勝2敗と先手を取られた。しかし敵地で第4戦に快勝した後は、7連勝で一気にイースト決勝まで勝ち上がった。

 その快進撃の背景にあったのは、ファーストラウンド第4戦からの戦術変更だった。

 ホークスとの最初の3戦を終えた後、マイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は、スターティングセンターのカール・アンソニー・タウンズをパサー/プレーメーカーとしてペリメーター付近で使うという起用法を採用。

 もともとタウンズは、パサーとしての能力を評価されているビッグマンだ。
  この戦術調整の影響は数字にも明確に現われ、プレーオフ最初の3試合でのタウンズの平均アシストが3.3本であるのに対し、その後の7試合では8.0本と飛躍的に向上。チームとしても、その後はフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのセミファイナル第2戦を除く6試合で、2桁得点差で勝利を手にしている。

 そんなチームの命運を最優した戦術変更だが、これは実は自らの提案であったと、金曜に行なわれたトレーニング後のメディアセッションでタウンズ自身が明かしている。

「1-2で負け越していた時は、もちろん大変ではあったけど、一貫の終わりというわけじゃなかった。ただ、次の試合がどれだけ重要かはわかっていた。たとえ3-0でリードしていたとしても、『自分たちは1-2で追い込まれてる』くらいの気持ちで戦うべきだからね。それで自分の考えや感じていること、アイデアを伝えた。そして、それが受け入れられたんだ」

 そのアイデアというのが、”タウンズを経由してオフェンスを回す”というものだった。

 ブラウンHCは以前から、選手たちやコーチングスタッフなど、周囲の声に積極的に耳を傾け、柔軟にアイデアを取り入れることを信条としていると語っている。とはいえ、当然ながら、すべてを受け入れるわけではない。
 「KAT、ジェイレン(ブランソン)、OG(アヌノビー)、ジョシュ(ハート)、ミケル(ブリッジズ)……それにスタッフも含め、私はみんなの提案を聞く。その上で、それが理にかなっていると判断すれば、採用する。そのためにはビデオや分析データを徹底的に検証し、それがチーム全体としての成功につながるかを第一に考える」

 ホークスとの3試合を終えて1勝2敗と負け越していた状況の要因として、思うように得点が重ねてられていないという課題を感じていた指揮官は、それを改善するのにタウンズのアイデアが有効であると判断し、採用に踏み切ったのだった。

 その後の7戦全勝という結果を見ても、この戦術変更は見事に奏功していると言えるが、タウンズは、自分を信頼してアイデアを採用してくれた指揮官の柔軟な手腕を称えた。

「彼は、俺たちが勝つ可能性を最大限にするために、チームを本当にうまく調整してくれた。自分たちが今の位置にいるのは、彼が勇気、そして信頼をもって、それまでやっていたことを変えて、俺たちをより良い状況に導こうとしてくれたからだ」
  そして、この新たな役割での充実感も口にしている。

「最初からずっと言っているが、勝利に貢献するためなら俺は何でもやる。この役割変更によってそれができていることが嬉しいし、チームの勝利に役立てている。それが一番大事なことだし、自分の能力も活かせていると感じてるよ」

  シュート力もあるタウンズの手にボールが渡れば、相手ディフェンスもさまざまな選択肢を警戒する。さらにはパサーが分散することで、司令塔であるブランソンへのプレッシャーも散らすことができる。

 ここまでのプレーオフでの平均得点では、オクラホマシティ・サンダーの121.3点に次ぐ2番手(120.4点)だが、eFG%はトップの59.6%と、効率よく得点を重ねられていることは、数字も証明している。

 選手主導の戦術変更で最適解を手に入れたニックスが、1998-99シーズン以来となるカンファレンス制覇に挑む。

文●小川由紀子

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配信元: THE DIGEST

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