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「本当にちょっとしたところの甘さ」ドイツ1部行きを逃がした日本人MFが本音 昇格チームとも「大きな差は感じない」【現地発】

「本当にちょっとしたところの甘さ」ドイツ1部行きを逃がした日本人MFが本音 昇格チームとも「大きな差は感じない」【現地発】


 ドイツ2部で終盤まで昇格レースに食らいつきながらも、あと一歩届かなかった。秋山裕紀と古川陽介が所属するダルムシュタットは、シーズン終盤に入って失速。それでもチームが崩壊していたわけではない。秋山も、その空気を否定した。

「チームとして落ち込んでいるわけではないですし、監督も選手に対していろんなアプローチをしてくれている。今日の試合前も『残り試合、本当に死ぬ気でやるぞ』という話で入りました」

 ダルムシュタットは今季、フロリアン・コーフェルト監督のもとで積み上げを続けてきた。秋山も中盤の中心としてプレゼンスを高め、攻守両面で欠かせない存在へ成長。シーズンを通してチームの安定感を支えてきた。

 それだけに、昇格へ届き切れなかった現状には、単純な原因だけでは片づけられない難しさがある。

「気持ちの部分や戦術の部分というより、本当にちょっとしたところの甘さかなと思っています」

 秋山が口にしたのは、細部へのこだわりだった。一本のパス、守備の立ち位置、試合運び。そうした小さな差が、長いシーズンでは勝点に変わっていく。実際、昇格を決めたシャルケとの差について聞かれても、「大きな差は感じない」と語る。

「上位に行くチームは戦いが安定しているなと思います。自分たちのスタイルをしっかり持っている。シャルケさんだったら、一人ひとりがハードワークをして、まず守備からガッチリ入るというスタンスじゃないですか。それでしっかりカウンターして、まずは無失点で終えるというのが彼らの特徴だと思いますし、それを実際に体現している。そういうところの差かなと思います」
 
 目立った違いではない。だが、昇格するチームにはブレない土台がある。ダルムシュタットもまた、そのベースは確実に築いてきた。だからこそ、クラブは来季も秋山ら選手からの信頼も厚いコーフェルト監督の続投を決断。積み上げを継続しながら、来季こその昇格を目指していく。

 終盤にかけては古川も少しずつ出場機会を増やし、戦力として計算される存在になってきた。若い力も加わりながら、チームは再び前へ進もうとしている。

 昇格を逃した悔しさは簡単には消えない。あと一歩届かなかったからこそ見えた課題、そして昇格争いを経験したことで得た基準がある。

 来季こそ。

 チームの中心として、秋山裕紀の挑戦は続いていく。

取材・文●中野吉之伴

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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