現地時間5月15日(日本時間16日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのマイク・ダンリービーJr.ゼネラルマネージャー(GM)と、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が会見を開き、今季やオフシーズンに向けて語った。
今季のウォリアーズはウエスタン・カンファレンス10位の37勝45敗(勝率45.1%)と、5シーズンぶりに勝率5割以下に。2年連続のプレーオフ進出を目指してプレーイン・トーナメントへ臨み、ロサンゼルス・クリッパーズとの一発勝負を制するも、フェニックス・サンズとの第8シード決定戦を96-111で落とし、シーズンが幕を下ろした。
ポストシーズン出場を逃がしたことで、ウォリアーズは6月下旬のドラフトで1巡目11位指名権を手にしている。このまま将来有望な新人を指名することもできるが、即戦力の大物を獲得するためのアセットに使う選択肢もある。
とはいえ、カーHCの来季の続投が決まったことで、ウォリアーズは基本的にベテラン中心の現状維持の道を選んだと見ていい。ダンリービーJr.GMは今季を「すごく期待外れだった」と総括したが、大型トレードの可能性が出てこない限り、ロスターへメスを入れる可能性はないと話していた。
「率直に言うと、これはロスターの問題ではない。今年は、選手たちの才能不足が原因で結果が出せなかったとは見ていない。ケガや、自分たちでコントロールできる要因が影響した。選手層を強化する必要があるか?そう思うね。ただし、相手チームの選手層が我々より優れている状況には至っていない」
今季はステフィン・カリーがヒザのケガなどもあって43試合のみの出場にとどまったほか、ジミー・バトラー三世が1月下旬に右ヒザ前十字靭帯を断裂、モーゼス・ムーディーも3月下旬に左ヒザの膝蓋腱断裂。主力2選手が残り試合全休の大ケガに見舞われるなど、コンディション面に苦しんだ。
ロスターの中で来季も契約下にいるのはカリー、バトラー三世、ムーディー、ブランディン・ポジェムスキー、ギー・サントス、ウィル・リチャードのみ。ドレイモンド・グリーン、アル・ホーフォード、ディアンソニー・メルトンの来季契約はプレーヤーオプションで、クリスタプス・ポルジンギスやゲイリー・ペイトン二世、クインテン・ポストらが完全FA(フリーエージェント)になるため、メンバーの変動は避けられないだろう。
さらに、バトラー三世とムーディーは来季開幕に間に合わず、シーズン中盤以降の復帰が現実的なタイムラインで、カリーとバトラー三世は契約最終年となる。特にカリーはドラフト時からウォリアーズ一筋でキャリアを過ごしてきただけに、ダンリービーJr.GMは長期の延長契約を歓迎する意向を示していた。
「そう、その日は必ず訪れる。我々は常に、ステフにはここでキャリアを終えてほしい、彼が望む限り長くここにいてほしいと話してきた。そうした話し合いは必ず行なわれるだろうし、その方向性も予想できると思う。彼がここでキャリアを終えるための方法を見つけられないような状況は考えられない」
カーHCを呼び戻したことで、カリーが延長契約を結ぶ可能性は十分ある。そしてカリー中心のロスターで戦う限り、グリーンはバトラー三世と並ぶ、あるいはそれ以上に重要なピースだけに、今夏このチームがどんな決断を下すかは見ものだ。
今後、このチームは来季以降に向けて重要な決断がいくつも待ち受けている。それでも、当初はウォリアーズ退団と囁かれてきたカーHCがドラフト前の時点で続投することが決まったことは、チーム作りをしていく上プラスに働くことになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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