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世界の強豪クラブやW杯優勝国の主流は4バック。日本代表が用いる3バックは弱点が見えやすい【コラム】

世界の強豪クラブやW杯優勝国の主流は4バック。日本代表が用いる3バックは弱点が見えやすい【コラム】


 どんなシステムにも、長所と欠点がある。3-4-2-1も、5-3-2も、4-2-3-1も、4-3-3も正解はない。しかし、世界のトップレベルで4バックが主流になっていることには、相応の正当性を与えるべきだろう。

 次のワールドカップで少しでも優勝の可能性のある強豪国は、アルゼンチン、スペイン、フランス、イングランド、ポルトガル、ブラジル、ドイツ、ベルギー、オランダ、ウルグアイ、クロアチア、モロッコなどすべてが4バックをファーストチョイスにしている。UEFAチャンピオンズリーグ、ベスト8も全チームが4バックだ。

 4バックでプレーする選手が多い分だけ、主流化は進む。なぜなら、いくら監督が3バック支持者でも、選手が3バックに慣れていないからだ。3バックが少数派なのは必然と言える。

 それでも、森保一監督が3バックを用いるのはなぜだろうか。「日本人の高さやパワーだと3枚いないと守り切れない」「サンフレッチェ広島監督時代から仕組みとしてやり慣れている」「アジアでは攻撃の枚数を増やした成功体験」など様々な理由はあるだろう。しかし主流ではないシステムに、「不慣れな選手をはめ込んでいること」は覚えておくべきだ。

 無論、主流に従う義務はない。3バックは、攻撃的にも守備的にもなる。結局は選手のキャラクターやクオリティ次第で、吉と出ることもあるだろう。
ただ、主流に選ばれていない理由はある。
 
 3バックは、とにかく弱点が見えやすい。守りに回った場合、両サイドのウイングバックが下がらざるを得ない。すると後ろは重たくなり、前に出にくくなる。これで攻撃は難しくなって、カウンター一辺倒になってしまう。

 ウイングバックが下げたら防御力が上がる、というのは幻想である。5枚を並べるとスライドをせずに相手の攻め口をふさげるように思えるが、5枚を揃えるのは4枚を統率するよりも論理的に難しく、ラインは乱れやすく、特に3バックの端とウイングバックの間はぜい弱ポイントになるのだ。

 たとえば、ヨーロッパカンファレンスリーグ準々決勝2レグ、佐野海舟を擁するマインツはフランスのストラスブールと対戦したが、1レグの2-0のリードを守れず、4-0と大逆転を許した。激しいフィジカルコンタクトの中、幅広くサイドを使われた後、インナースペースにボールを入れられ、そこを破られて、クロスから立て続けに失点を喫したのである。

ストラスブールは1レグで劣勢も、5-3-2のマインツの守備の歪みを見抜いていた。それは難しくない研究、対策だった。デュエル(1対1の格闘)に勝ってボールを運べば、3バックの端とウイングバックの結合部分は脆さを露呈していた。

W杯本大会を想像して欲しい。勝ち上がるほど、親善試合とは比べ物にならないデュエルが行われる。その結末は楽観すべきか?

文●小宮良之

【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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