サッカーW杯北中米大会に臨む日本代表メンバー26人が発表されたが、守田英正や佐野航大ら、戦力になると目されていた選手たちが落選する中、39歳の長友佑都が日本人初となる5大会連続で選出された。
森保政権で最多出場、最多ゴールを誇る南野拓実も、昨年12月の左膝前十字靱帯断裂の影響で落選したのだが、ここで浮上したのが南野の「異例帯同」プランだ。
森保一監督は「違う形でチームに帯同してもらえるように調整している」と語り、メンター、サポート役としてチームに加える可能性を示唆。3月のイングランド戦において、南野本人が自費でチームに帯同したことも、決断の背景にあるという。
この話に、サッカーファンからは「だったら長友も帯同枠でよかったのではないか」という声が噴出。所属するFC東京での出場もままならない長友を選ぶことに、懐疑的な見方があるのだ。
スウェーデン戦のパワープレー対策には欠かせないピース
もっとも、サッカージャーナリストは、
「森保監督が長友を戦力として認めていることにほかなりません」
と指摘して、次のように解説するのだ。
「いまだリハビリ中の南野とは異なり、長友が短時間でも試合に出られるコンディションにある、と判断したということ。長丁場のW杯では、選手の負傷や出場停止、延長戦の可能性まで考えなければなりません。長友は左右のサイドバック、ウイングバックをこなし、試合終盤の守備固めにも使える選手。最後の一枚として、ベンチに置いておける選手です」
森保監督は長友を視察して、高い強度でプレーできることを確認し、チームの一員として戦えるコンディションにあると説明。4大会分の経験だけではないことを強調している。
前出のサッカージャーナリストが言う。
「グループリーグ3試合目のスウェーデン戦で日本が終盤にリードしていた場合、相手がロングボールを放り込んでくる展開になる可能性が高い。ここで生きてくるのが、フィジカルの強い長友。パワープレー対策には欠かせないピースです」
決して「メンタル要員」ではないのである。
(川瀬大輔)

