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エンブロイダリーがマイル路線でも牝馬最強を証明 節目“100勝達成”のルメール絶賛「GⅠホースの走り」【ヴィクトリアマイル】

エンブロイダリーがマイル路線でも牝馬最強を証明 節目“100勝達成”のルメール絶賛「GⅠホースの走り」【ヴィクトリアマイル】

5月18日、春のマイル女王決定戦にあたるヴィクトリアマイル(GⅠ、東京・芝1600m)が行なわれ、単勝オッズ1.9倍の圧倒的1番人気に推されたエンブロイダリー(牝4歳/美浦・森一誠厩舎)が中団から突き抜けて優勝。昨年の桜花賞、秋華賞に続いて3つ目のGⅠタイトルを奪取した。良馬場の走破タイムは1分30秒9だった。
  1馬身1/4差の2着には中団後方から追い込んだ2番人気で昨年のオークス馬カムニャック(牝4歳/栗東・友道康夫厩舎)が入り、さらに1馬身半差の3着には3番人気のクイーンズウォーク(牝5歳/栗東・中内田充正厩舎)が差し込んだ。人気どおりの決着となり、3連単の払戻金は3670円と落ち着いた結果となった。

 エンブロイダリーの、ひいては昨年の牝馬三冠レース勝ち馬の強さばかりが目立つレースだった。

 レースは逃げると見られていたアイサンサン(牝4歳/栗東・橋田宣長厩舎)が大きく出遅れるアクシデントで始まった。すると内の4番枠から出た武豊騎乗の5番人気、エリカエクスプレス(牝4歳/栗東・杉山晴紀厩舎)が先頭を奪い、4番人気のニシノティアモ(牝5歳/美浦・上原佑紀厩舎)、チェルヴィニア(牝5歳/美浦・木村哲也厩舎)らがそれに続く。一方、エンブロイダリーとカムニャックは中団の6~7番手を進み、クイーンズウォークはそれを前に見ながら8番手を追走した。

 1000mの通過ラップは57秒1。通常ならハイペースというべき数字だが、当日の東京競馬場は同距離の1勝クラスでも1分31秒6という破格の走破タイムが出る高速馬場だったがゆえ、早めのミドルペースと判断すべきものだと言える。逃げ・先行馬には厳しく、後方からの追い込みは利きづらい。ずばり中団から競馬をする人気馬たちに有利な流れとなっていた。

 各馬スパート態勢を作りながら迎えた直線。エリカエクスプレスが先頭に躍り出て逃げ込みをはかるが、内から伸びたクイーンズウォークがそれを交わして先頭へ。そこへ馬場の半ばから目立つ脚色で伸びてきたのがエンブロイダリー。小気味よい末脚を繰り出してあっという間に先頭に立ち、後続を突き放すと、道中は直後を進んでいたカムニャックが豪気に脚を伸ばすが、それを1馬身1/4差突き放して勝利をものにした。
  この勝利でJRA・GⅠの100勝目に到達したクリストフ・ルメール騎手は、「スタートがとても良く、いいポジションを取れました。チェルヴィニアの後ろで、とてもいいポジションでした。直線の坂を上って、手応えがとても良かったですので、これなら勝てると思いました」とコメント。さらに、「きょうはGIホースの走りでした。この馬はメンタルも強いです。レース前も大人しく、ゲートの中でも準備してくれました」と、戦前に囁かれていたイレ込みぐせについても無事にクリアしたことを労った。

 昨年の牝馬二冠を制したトップクラスの牝馬がマイルに照準を絞って、またひと皮剥けた印象。仮に安田記念(GⅠ、東京・芝1600m)へ進むことがあっても十分に勝負になるだろう。
  カムニャックはエンブロイダリーと比べて距離適性はやや長めだと思われるが、最後まで脚をよく伸ばして2着まで食い込んだのはやはり能力の高さゆえのことだろう。手綱をとった川田将雅騎手は、「しっかり我慢をしてくれて、とても良い走りをしてくれて、勝つことはできませんでしたが、この馬らしく走ることができました」とコメントしている。両馬のあいだにあった差は、エンジンの掛かりの速さ。カムニャックがトップスピードに乗るまでにややタイムラグがあったが、それが距離適性の差として出ているように感じられた。

 ヴィクトリアマイルは上位入賞馬にリピーターが多いことで知られるが、昨年2着だったクイーンズウォークは今年も3着に食い込んだ。流れに乗るのが達者なレース巧者ぶりで好走したが、この日は上位の2頭の強さを呪うしかないだろう。

 逃げたエリカエクスプレスは粘りに粘って、クイーンズウォークとはハナ差の4着に入ったのだから立派。鞍上のレースを読む力はもちろんだが、卓越したスピードとスタミナを併せ持っていなければできる芸当ではない。これからもマイル~中距離路線で上位を賑わすことだろう。

 一昨年の二冠牝馬、チェルヴィニアは立派な馬体を披露したものの、復調ならず16着に大敗した。不振をかこつ馬を立て直す力を持つ厩舎だけにまだ見限れないが、次走が勝負どころとなりそうだ。

 プレビュー記事で押したカナテープ(牝7歳/美浦・堀宣行厩舎)は10着。序盤、レースの流れに乗れず後方からのレースになり、上がりはメンバー中2位の33秒0を記録したが、着順を3つほど押し上げるにとどまった。もともと追い込みを得意とする馬ではないため、前有利のトラックバイアスも含め、後方からのレースを強いられた時点で敗戦は決まっていたと言えるだろう。次走での巻き返しに期待したい。
<了>

取材・文●三好達彦

【動画】ヴィクトリアマイルはエンブロイダリーが圧巻の末脚で差し切り勝ち
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配信元: THE DIGEST

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