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桂文珍による夏の風物詩「吉例88独演会」が今年も開催! 「いま77歳。少なくとも88歳まではやりたい」

夏の風物詩である落語家・桂文珍による独演会が、今年も8月8日(土)に大阪・なんばグランド花月で開催されます。今回の『吉例88 第四十四回 桂文珍独演会』のゲストは春風亭小朝。5月13日(水)には文珍が同劇場で会見を行い、独演会への意気込みや見どころを語りました。

出典: FANY マガジン
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「やっとそういうネタができる年齢になってきた」

文珍は、今年も新作1本、中ネタ1本、トリネタ1本の計3本を披露する予定です。新作は「ナム²アル²(ナムナムアルアル)」。地方の過疎化を背景にした噺で、舞台となるのは“ギリギリ村”――。村じまい、墓じまい、寺じまいが進むなか、住職がいなくなった寺にAI(人工知能)を備えた“ロボ坊主”がやって来るという、いまの時代を映した一席です。

文珍は次のように話します。

「いまは地方創生が大変難しい時代ですけれど、過疎化が進んでいるということがベースにはあります。お寺に住職がいなくなって困っている。そこで“ロボ坊主”が雇われ、お寺の住職をするという話です。AIはあらゆる宗派を網羅していますから、あらゆる人の悩みにも応えてくれます。そういうことも、ちょっと取り入れてみようかなと思います」

出典: FANY マガジン
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中ネタは人情噺の「星野屋」。大店の旦那と妾の心中の顛末を描いたストーリーを、落語作家の小佐田定雄が脚色し、文珍が1999年に初めて口演した一席です。文珍は、大阪松竹座で開催中の「御名残五月大歌舞伎」でこの噺をベースにした『心中月夜星野屋』が上演されていることにも触れながら、こう話します。

「自分のやっていた落語が歌舞伎になるというのは、まことにうれしいことでございました。せっかく芝居にしていただいたので、また私も『星野屋』を久しぶりにやってみようかなと。お芝居のほうの演出は非常によくできていて面白かったので、それに負けないように一生懸命、やりたいと思います」

そしてトリネタは、上方落語の大ネタ「帯久(おびきゅう)」です。大晦日に借金の百両を猫ばばした帯屋の久七が、和泉屋与兵衛の恩を仇で返すという物語。後半の法廷劇も聴きどころです。文珍は見どころを次のように語ります。

「勧善懲悪で、お客さまにスカッとしていただけます。手間暇のかかる噺で、キャリアを積まないとなかなか演じるのが難しいのですが、桂米朝師匠の教えを受けてやらせていただいているネタでございます。やっとそういうネタができる年齢になってきたのかなと思っております」

出典: FANY マガジン
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「ずっと泳ぎ続けていないと死んでしまう」

ゲストの小朝は『吉例88』初登場です。若いころから小朝と共演機会が多かったと語る文珍は、こんなエピソードを明かしました。

「芸に対して非常に真摯な方です。若手のころ、一緒に出演した落語会のあとも小朝さんは落語の稽古をしていて。『何の稽古をしているの?』と聞いたら、『来年の独演会の稽古をしています』と。それぐらいまっすぐな方でした」

今年で44回目を迎えるこの独演会が、自身の芸能の道にもたらした意義を聞かれた文珍はこう答えます。

「おかげさまで44年間、休まずにやれたことに、自分でも驚いているぐらいです。健康第一。それと、年齢によって落語はお届けの仕方が変わっていきます。飽きずにやれたというところが、今日まで来られた理由かなと思っております。『88』というぐらいですから、少なくとも88歳まではやりたい。いま77歳ですから、もう少しですね。元気な間は続けていきたいと思っております」

出典: FANY マガジン
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文珍は、NGKという劇場を大切にして、守っていくために『吉例88』を続けてきたと言います。そのうえで、「私は、ずっと泳ぎ続けていないと死んでしまうという、それだけのことだと思います」と笑顔を見せました。

配信元: FANY Magazine

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