ダウンタウンが満を持してネット配信に殴り込みをかける。それがすでに発表されている有料配信サービス「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」だ。11月1日スタートの中身はというと、松本人志がプロデュースする新番組をはじめ、他の芸人が参加する大喜利やトーク番組、ダウンタウンが携わった過去のアーカイブ作品の配信など、ファン垂涎のラインナップが予定されている。
月額1100円(年額1万1000円)でスマートフォンやテレビ、パソコンから視聴できる定額制を採用した同サービスを、吉本興業関係者が解説する。
「これはは松本の復帰場所であるとともに、社運を懸けたビッグプロジェクト。付き合いのある制作会社やスタッフだけでなく、国内外のファンドと連携して、地上波テレビでは実現できなかった『本気の笑いを世界に届ける』という構想です。社内では『初年度で契約者100万人突破も想定内』といった強気な見方が出ていますね」
長らくテレビ界の中心に君臨してきたダウンタウンが、ネット上で新たな王国を築こうとするわけだ。もっとも、この吉本興業関係者は、悩ましげにこうも言う。
「期待に反して大コケしてしまう可能性も、少なからずあるのではないでしょうか」
ネックとなるのが「ファン層」だ。お笑いライターが解説する。
「ダウンタウンの熱烈なファンは、40代半ばから60代以降に偏っているんです。彼らはテレビ全盛期のダウンタウンをリアルタイムで見てきた層ですが、デジタルネイティブの若年層とは異なり、サブスク登録やオンライン決済に不慣れな人は多い。実際にリサーチ会社の調査では、60代以上となると有料動画サービスの登録率が大幅に下落する、とのデータが出ています。そもそも『ネットのサービスにお金を払う』という概念がない人もいる。ダウンタウンだからといって、わざわざ課金してくれるのか、心配でなりません」
年齢層の壁を乗り越えられるか。
(山倉卓)

