現在開催中の男子テニスツアー公式戦「ゴネ・ジュネーブ・オープン」(5月17~23日/スイス・ジュネーブ/クレーコート/ATP250)で、ヒザのケガから約2カ月ぶりに実戦に復帰する世界ランキング8位のテイラー・フリッツ(アメリカ)が、初戦に先駆けて開かれた記者会見で同箇所の状態について、順調な回復ぶりをうかがわせた。
今年3月の「マイアミ・オープン」(ハードコート/ATP1000)4回戦で敗れてから大会に出場していなかった28歳のフリッツは、復帰戦となる今大会に第1シードで出場。上位4シードは1回戦免除となり、初戦の2回戦ではアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/現61位)とクレマン・タビュール(フランス/同165位)のどちらかと対戦する。
会見でフリッツは今季開幕当初から身体的問題を抱えていたことを明かし、腱炎を発症したヒザの回復には予想以上の時間を要したと説明。約6週間の休養を経て、同箇所の状態は「かなり良くなっている」そうで、「プレシーズン初期の検査結果と比べても、大きく改善しているのが確認できた」という。
「こういうケガは時間が必要になる。まだ完璧な状態ではないし、すぐにそうなるわけでもない。それでも今は、痛みなくプレーできるレベルまで来ているし、続けて練習してもヒザが過度に炎症を起こすようなこともない。本当に大きく改善したと思う」
今季のクレーコートシーズンも早や終盤。来週には今季2つ目の四大大会「全仏オープン」(5月24日~6月7日/フランス・パリ)が開幕し、大会終了後はすぐに芝コートシーズンへ移行する。
クレーシーズンの全休も予想されたフリッツだったが、全仏とその次の四大大会「ウインブルドン」(6月29日~7月12日/イギリス・ロンドン/芝)に向けてプレー感覚を取り戻したいという理由で、今大会の出場を決断した。会見の最後には冷静に先を見据えつつ、次のように締めくくった。
「踏ん張って急停止するといった動作が少ないクレーは身体的な負担が少なく、練習でも良い感触だった。ただ本当に自分の状態がわかるのは、芝コートとハードコートでプレーした時になると思う」
フリッツの言葉からは、自身の状態を正確に見極めながら早期に本来のレベルを取り戻したいという強い意思が感じられる。4年連続4度目の出場、2023年にはベスト4進出も経験した「大好きな」ジュネーブで、どんなパフォーマンスを見せるのか注目だ。
文●中村光佑
【画像】ボールがつぶれ、フェイスがたわむ! フリッツらプロのスーパーインパクト集/Vol.2
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