栃木県上三川町の資産家の邸宅で母子3人が襲撃され、死傷した強盗殺人事件で、県警下野署捜査本部は19日、実行役の少年4人に指示を出していたとされる横浜市の竹前美結容疑者(25)と夫の海斗容疑者(28)を強盗殺人容疑で送検した。
美結容疑者は竹前姓の多い長野県出身で、海斗容疑者は結婚時に妻の姓を選択したとみられる。美結容疑者は教育熱心な家庭でひとりっ子として育ち、大学進学を機に神奈川県内に移住したようだ。
将来の夢は「薬ざい師」 神奈川県内の大学に進学
美結容疑者と小、中学校時代の同級生だったという男性が取材にこう答えた。
「小学校の頃は、個性やクセなんてそんなになくて、みんな仲いいって感じじゃないですか。でもやっぱり、中学に入ると思春期ならではのジグザグが出てくるというか。
中2ぐらいから美結の意地悪な素性がちょっと顕著になってきた。人との関わり方、特に同性に対して攻撃的というか陰湿に言葉でイジるようなところがあって、だから友達も少なかった記憶があります。
今は写真を見ても垢抜けた印象を受けますけど、当時はどっちかっていうと男子からからかわれてたんですよ。
それに彼女も反発もして男子に『テメエ』とか言い返したり、そのはけ口を女子に向けて誰かを選んでイジるようなところがあった。中学時代は吹奏楽部だったけど、仲の良かった友達も思い出せないです」
小学校の卒業文集で美結容疑者は自身のプロフィールで特技と好きなことを「バレエ」、将来の夢は「薬ざい師」と紹介、本文では「心に残った東京社会見学」と題して東京スカイツリーに上った思い出などを書いていた。
別の同級生の母親はそんな美結容疑者の子供時代のことをよく覚えていた。
「美結ちゃんは小学校からクラシックバレエをやっていて、割と可愛いらしい子でしたよ。中学では吹奏楽部に入ったけど、どうもいじめっ子になっちゃったみたいね。
表面上は優等生っぽいんだけど、保護者の間ではかなり話題になってましたから。確かに小さな頃から私に接するときも、なんだか取り繕っているようなところがある子でした。
高校は地元でも知られる伝統校に進学して、バトン部に所属していましたよ。野球の試合のときにスタンドでダンスして応援するやつです。まあ、高校もそこそこ頭のいいところでしたし、卒業後は神奈川県内の大学に進学したと聞きました」
竹前夫妻のデマ写真が横行、事件に余計な尾ひれまで
美結容疑者の実家は教育熱心で知られていたという。女性はこう続けた。
「そもそもあの子のお母さんが東京の有名私立大学を出たキャリアウーマンっぽい方で、フランチャイズ式の塾の経営や営業にもかかわっていたはずですよ。だから娘の教育にも熱心だったし、バレエも習わせていたんでしょうね。
美結ちゃんは小学生ぐらいのころは、おじいちゃんの家からたくさんもらってきたという鯉を『飼いきれないから、もらってください』とウチに持ってきてくれたこともあったんですけどね」(美結容疑者の同級生の母親)
教育熱心な家庭で育った一人娘は思春期に仄暗い素性を垣間見せつつ、大学進学後は都会の垢抜けたスレンダー美人へと成長した。
そこから、なぜ乳飲み子を抱えながら闇バイトの少年たちに強盗殺人を指示するモンスターになってしまったのか。
いっぽうでインターネット上では生成AIで作成されたとみられる竹前夫妻のデマ写真が横行し、事件に余計な尾ひれまで付いた。
美結容疑者に見立てた手の甲や指にタトゥーの入った女性がパトカーの車内で悪態をつくように中指を突き立てた写真だ。
ネット上ではこの画像を「本人」であると思い込んだSNSユーザーたちによるアンチコメントが相次いでいる。
竹前容疑者の犯行は許されるものではない。だが、AI写真や実在の人物のデマを拡散するような行為は、事件の二次被害を生み、泥沼化しかねない。これも決して許されることのない犯罪行為だ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

