
放送中のアニメ「ダイヤのA actII -Second Season-」(毎週日曜昼5:30-夜6:00ほか、テレ東系ほか/放送直後よりNetflix先行配信、各配信サイトでも順次配信)で声優を務める逢坂良太、島崎信長、櫻井孝宏が座談会を実施。2013年からの付き合いになる本作への思い、これまでの各球団とのコラボレーション企画、始球式の思い出などで盛り上がった。
■アニメ放送14年目突入 リアルな高校野球漫画の名作「ダイヤA」
本作は、寺嶋裕二による大人気コミックを原作に、2013年より放送が始まったアニメシリーズ。主人公・沢村栄純(CV:逢坂)が高校野球の名門・青道高校に入学し、野球部で降谷暁(CV:櫻井)、御幸一也(CV:島崎)、小湊春市(CV.花江夏樹)らと高校野球の全国頂点を目指していく。
「FIRST SEASON」「SECOND SEASON」と放送された後、原作同様新シリーズとなる「actII」が2019年から2020年まで放送され、現在「actII -Second Season-」が放送中。これを記念して、逢坂、島崎、櫻井の座談会が開催された。
■櫻井孝宏、久々の収録に「みんな歳とったよね(笑)」沢村の大声に感慨
――TVアニメ「ダイヤのA」が再び動き出しました。久しぶりにキャストがそろい、アフレコしてみていかがですか?
櫻井:みんな歳とったよね(笑)。
全員:あはは!(爆笑)
島崎:良太はシーズンを重ねるごとに声が大きくなっているよね。
逢坂:いや、最近ようやく戻ってきた感じ。1話のテストアフレコで出しすぎてしまって、Aパートの本番で声が裏返っているところがあるんですよ(笑)。
島崎:まだ“沢村筋”が育っていない感じ?
逢坂:まだ帰ってきていないね。テストの段階ではめちゃめちゃ調子が良くて「衰えてないじゃん!」と思って全力でやったら、本番前に出し切っちゃった(笑)。
島崎:やっぱり歳をとったからか…(笑)。
櫻井:でも、今はもうすっかり戻ったよね。マイクがぶっ壊れるんじゃない!?ってくらいの声量を見せつけてくれています(笑)。
逢坂:自分より他の人の声の方が大きく出ている気がして、負けたくなんですよね(笑)。
島崎:いやいや、良太が一番だよ!作品の描写通り“グラウンド全体に響き渡る声”をアフレコ現場でも体現してくれているんだから。
櫻井:現場で逢坂くんだけだよね。「もうちょっとマイクから下がってください」って指示を受けたのは(笑)。
島崎:(金丸信二役の)松岡禎丞の勢いもすごいけど、純粋な声量でいえば、やっぱり沢村を演じている良太が一番だと思います。
櫻井:松岡くんの金丸の表現は、一直線に突き進むような鋭さがあるもんね。それに対して逢坂くんの沢村の表現は…言うなれば「ドカーン!」という感じ(笑)。
島崎:分かります(笑)。全体に届けているんですよね。
櫻井:沢村のあれを聴くと、「あぁ『ダイヤのA』だな」って感じがします。
■島崎信長、降谷に親目線「ある意味、一番分かりやすく成長している」
――最初にアニメが放送されたのは2013年。それから13年がたちました。放送当時と比べて、今だからこそ理解できたキャラクターの側面や、キャラクターの成長を感じた部分はありますか?
島崎:成長に関しては、全キャラクターが何かしらの進化を遂げていると感じます。「ダイヤのA」のすごいところは、途中からほぼ野球シーンオンリーで話が展開していくこと。キャラクターが純粋に野球に向き合っている姿に絞って描いているのに、それを通して、みんなが人間的に成長していることが伝わってくるんです。
例えば、御幸を見ていると「立場って人を成長させるんだな」と思わされたり。キャプテンじゃなかったら、きっと今の御幸は存在しないんですよね。また違う成長を遂げていたと思います。
櫻井:そうだね。もしそうだったら成長曲線は変わっていたかもですね。彼はキャプテンに指名されて、嫌がるのではなく困ったんですよ。そういう御幸らしいスタートを切ったので、前園や倉持との連携や、後輩たちとの絆を深めながらの一歩一歩がとても大切。それも成長の一つだし、その成長の過程は見ていてワクワクします。
逢坂:後輩ができたこともあって、栄純も先輩らしくなってきたような気がします。アドバイスを送ったり、何か言葉で説明したりはしないタイプかと思うのですが、「チームで戦うとはこういうことだ」「ピッチャーとはこういうもんだ」というのを、背中で見せているような。伝えるつもりはないだろうけど、プレイを通じて何かの影響は後輩たちに与えていると思うので、それも沢村にとっての成長ですよね。
島崎:後輩という存在ができたからこそ見えてきた沢村の成長や一面もあるよね。降谷や御幸にとっての沢村の水準は「当たり前」だったけど、後輩からしたら「こんなすごい人なんだ!」と尊敬し、降谷や御幸には見えなかった繊細な部分にも気付いたり。
櫻井:特に奥村光舟だよね。沢村の些細な変化を敏感に感じ取っているのは。
島崎:何も考えていない能天気キャラに見えるから(笑)、だからこそ少しの変化でも「この人もちゃんと積み重ねが合って、必死に戦っているんだな」と汲み取れて、彼を認めるまでにつながっていくんでしょうね。
櫻井:無自覚に成長するから、誰かがそれに気付いて語ってくれるんだね(笑)。
――降谷に関してはどうでしょう?
島崎:ある意味、一番分かりやすく成長していますよね。人と会話ができるようになった(笑)。
逢坂:人の名前を呼べるようになったよね(笑)。
島崎:そうそう(笑)。ちゃんと周りを見て、気に掛けて、自らコミュニケーションを取り、意見を発するようになりました。その“人として”の成長が選手としての成長につながっていくので、本当に…良かったです!親目線(笑)。
■島崎信長「内田雄馬くんとか後輩役の声優たちがどっしりしてきた」
――先ほど「歳をとった」なんてコメントもありましたが、時間の経過を経て「一番変わったこと、変わっていないこと」を教えてください。
櫻井:自分自身については、変わったところはあるんだろうけど、あまり気にしていません。自分以外のキャスト・キャラクターがいて、それをヒントに御幸一也を作り上げているので、複雑に考えて悶々とするより、シンプルな気持ちで向き合った方が近道になると思ってます。だから、収録はいつも楽しいですね。
掛け合う相手に対しては「演技の芯が強くなったな」「表現力が豊かになったな」みたいな成長や変化を勝手に感じています。これだけ長い間一つの作品に関わり、芝居を共有しているからこそ発見できるものがある。そういう積み重ねを感じられること自体が、僕にとっては大きな喜びです。
逢坂:シーズンが終わって「ダイヤのA」から離れている期間も他の作品には出演していますからね。僕はそこで新たに手に入れたものをプラスして「また違った沢村の表現を出したい」と思いながら、毎回収録に挑んでいます。
櫻井:その表現がまた他のキャストの引き出しに加わったりもするしね。お互い刺激し合って、いいふうに変化していっているのだと思います。
島崎:そうですよね。僕たちの体感として大々的な変化はないものの、少しずつ良い変化みたいなものは加わっているような気がします。そんな中で僕が大々的にアピールしたい変化は、後輩たちを演じるキャスト陣がどっしりしてきたこと(笑)。現場に入ってきた当時、(光舟役の)内田雄馬くんたちは“羽ばたく手前”みたいな状態だったので。
櫻井:まだ若手だったよね。
島崎:作品に参加したばかりの頃の僕や良太、(小湊春市役の)花江夏樹くんのような感じですよね。今はもうすっかり羽ばたいていってしまって(笑)。
逢坂:それは思うかもしれない。あの頃と比べて、マイク前の立ち方が違う(笑)。
櫻井:自信もついてきて、心の余裕がいい形で表現に表れているのかもね。逆に全く変わらないのは山田さん(山田昇プロデューサー)かも。初めて会った時から、全然変わらないよね。
島崎:確かに…!中身とか性質とか「変わっちゃったな」と思うことが全くない。作品に対する熱量も、あと見た目も!
逢坂:運動もしているしね。
島崎:それもあるし、あとはハートな気がする。ハートにあの熱を宿していたら、勝手にアンチエイジングされていくのかも。感性もお若いし。ホスピタリティーも備えていらっしゃる。
前回の「オールスターゲームIV」の時も、ものすごく豪華な差し入れをしてくださって(笑)。衣装となるユニホームも“モノホン”の、ちゃんと質が良いものを作ってくれたんですよ。
櫻井:久しぶりに「モノホン」って言葉を聞いたかも(笑)。
逢坂:でもあれは確かに「モノホン」でしたからね(笑)。
島崎:コンビニにあるような、肉まんを温かいままにしてくれる機械まで設置されていましたからね。あれがなくたって、別にイベントのクオリティーはそんなに変わらないじゃないですか(笑)。
でも、そういう一つ一つの思いやりがあって「山田さんがここまでやってくれたんだから、俺たちも頑張らなきゃ!」という意気込みにつながったりするんですよ。
逢坂:先日、取材で山田さんとご一緒した時に言っていましたよ。「俺がいるんだから、いいもの食ってもらいたいんだよ」って(笑)。
島崎&櫻井:格好良すぎる…!
逢坂:お父さんみたいですよね(笑)。
島崎:本当に。みんなが風邪をひかないように、首の後ろにホッカイロを貼ってくれたりね。ただ、(滝川・クリス・優役の)浪川大輔さんが服を脱がされるといういつもの流れがあって、その時にカメラで抜かれてしまって(笑)。会場が爆笑の渦に包まれました。
櫻井:非常に良い仕事をしてくれましたよね(笑)。
島崎:山田さんの心遣いがイベントを盛り上げてもくれました(笑)。
■逢坂良太「横浜DeNA、千葉ロッテ、広島カープのオファーもお待ちしています!」
――山田さんの心遣いが皆さんの楽しい思い出にもつながっているように感じます。
櫻井:高校野球をテーマにしたアニメーションで、僕が担当する御幸一也は高校3年生。「オールスターゲーム」でもそれに倣って選手として参加していますが、実際は51歳のおじさんですからね。
ほぼ監督の年齢ですよ(笑)。運動不足の一声優が神宮球場に立てて、本当に光栄です。この作品に出演できたからこその体験がたくさんあって、山田さんには頭が上がらないですね。
逢坂:この作品に出演していなかったら、まず始球式にも出られていないですからね。
櫻井:そうだよね! 逢坂くんにはぜひ全球団の始球式に出てもらいたい。
島崎:達成してほしいですね!
櫻井:まだ出られていない球団っていくつあるんだっけ?
逢坂:せっかくの機会なので、アピールの意味も込めて球団名を挙げさせてください(笑)。横浜DeNAベイスターズ、千葉ロッテマリーンズ、広島東洋カープ、オリックス・バファローズ、以上の4球団です。ぜひオファーお待ちしております!
島崎&櫻井:よろしくお願いします!(※のちに6月21日[日]にオリックスとの球団コラボ実施が決定)
島崎:あ、もちろんいつもお世話になっている球団さんは、引き続きお願いします(笑)。
――「楽しい」以外に、例えば「緊張する」という「ダイヤのA」関連の思い出はあるのでしょうか?
櫻井:ファーストピッチは毎回楽しい思い出なのですが、マウンド上での緊張しは半端ないです。個人的にプロ野球も高校野球も好きなので、甲子園でのファーストピッチ(※2018年9月2日、阪神×横浜DeNAベイスターズ)はリスペクトの気持ちが強く特に緊張しました。
当時バッティングコーチだった片岡篤史さんがいらっしゃって、あまりの体の大きさに驚いて震えたことをはっきりと覚えています(笑)。あと、アルフレド・デスパイネも大きくてびっくりしたな~。僕は出られればそれでいいので、本番は逢坂良太が頑張ります!130キロくらい出します!
■逢坂良太&櫻井孝宏&島崎信長「僕らはとにかく勝ち続けます」
逢坂:いや無理無理無理(笑)。僕は投げるのには全く緊張しないのですが、投げる前のトークがすごく緊張します。「ダイヤのA」を知らないお客さんもいる場所なので。
櫻井:我々を知らない方もたくさんいるからね。
逢坂:「そんな方のために『ダイヤのA』のあらすじを教えてもらえますか?」と言われたことがあって…。
島崎:うわぁ~(笑)。
逢坂:めちゃめちゃ困る質問だと思いませんか!?
櫻井:それは難しいわ…。今決めておいた方がいいんじゃない?
逢坂:今!?
島崎:「野球」「甲子園」「エース」とかのワードを入れた方がいいよね。皆さんが興味を持つような感じで、飽きないように短く。…難しすぎる(笑)!
逢坂:難しいでしょ?しかもここまで長く続いている作品だから、もう「アニメや原作を見てください」としか(笑)。でも、新シーズンも新たに多くの方に見てもらいたいので、もしまた聞かれた時のために、ちゃんと考えておこうと思います!
島崎:それ“フリ”になっちゃわないかな?(笑)
――今後の展開の見どころや放送を見ている方にメッセージをお願いします。
逢坂:これから先の試合は、どのチームと当たったとしても激戦になると思います。ここまで勝ち上がってきたチームですから、どこも本当に手ごわい相手ですよね。1年生の頃や去年とはまた違った難しさもあると思いますし、相手がどんな形で立ち向かってくるのかというのは、ぜひ注目してほしいですね。
櫻井:僕らとしては、とにかく勝ち続けるつもりです。あ、これはネタバレではありませんよ!(笑) 優勝を目指して頑張りますので、応援してもらえたらうれしいですね。
島崎:櫻井さんの言った通り、どんな難敵と戦うことになっても、僕らは勝つつもりでいます。チーム一丸となって一試合一試合を大切に戦い、どの学校が相手になっても全力で挑みますので、ぜひ青道を応援してくださいね!
※島崎信長の崎は「たつさき」が正式表記

