
「長友は最初から確定」「FWはそんなにいらない」長友招集、守田選外、遠藤ら“不透明組”…ブラジル人記者がW杯26人を徹底評価!「とても不安」な部分は?
5月15日、北中米ワールドカップの日本代表メンバーがついに発表された。
長友佑都の5大会連続メンバー入り、負傷した三笘薫と南野拓実、そして守田英正の選外、怪我からの復帰過程にある遠藤航と鈴木唯人の招集――など議題は様々だ。
100人いれば、100人の意見がある。ブラジル人記者は、森保一監督のもと世界制覇を目指す26人をどう見ているのか。日本サッカーを熟知し、今年3月からは東京の日本語学校に通っているチアゴ・ボンテンポ氏に、じっくりと話を訊いた。
――◆――◆――
――メンバー発表はYouTubeでご覧になったのですか?
「はい。日本語学校の授業が16時半まであったので、急いで家に帰りました。携帯の通知を全て切っておいて、何も情報がない状態でYouTubeで見ました」
――日本代表のメンバーを見て、まず何を思いましたか?
「もちろん、最初は三笘のことですね。個人的には、彼が決勝トーナメントには間に合う希望を持っていました。ただ、ブライトンからも日本サッカー協会からも彼の状態に関する公式な情報がなかったので、本当の状況は分かりませんでした。
おそらく、ドクターたちと森保監督、スタッフしか知らなかった情報でしょう。決勝トーナメントに間に合うのであれば呼ばれると思っていましたが、選ばれなかったので、やはり無理だったんだなと。三笘のような選手の代わりはいないので、すごくがっかりしました」
――では今回のメンバーで最も驚いた点は、三笘選手の落選でしょうか。
「はい、そうです」
――特にサプライズはなかったという印象ですか?
「はい。森保監督が事前のインタビューで『サプライズがあるかもしれない』と言っていたので、誰がサプライズになるのか色々な名前を想像していましたが、結局誰もいませんでしたね」
――長友選手は「絶対に選ばれる」と予想していましたね。実際に選ばれ、「やっぱりな」という感じでしょうか。
「そうですね。最初から長友は確定だと思っていました。1年前ぐらいから、今のメンバーを考えたら、26人の中で絶対に選ばれるのは、長友だと。出場しなくてもずっと選ばれていたので、森保監督は最初からそのような策を考えていたと思います。
ピッチに入らなくても、ピッチ外ですごく影響力のあるベテラン選手を置くのは、トルシエ監督の時代から続く日本代表の伝統のようになっています。ほとんどのワールドカップで、そういった存在の選手がいますよね。川島(永嗣)、川口(能活)、秋田(豊)、中山(雅史)といった選手たちが、長友と同じ役割を果たしてきました。
不要論を唱える人もいますが、チーム内で何が起こっているか、ロッカールームでどんな話がされているか、ベテランからの影響は、外からは測れません。メンタル的な面もすごく大事なので、長友はピッチに入らなくてもチームに貢献できると思います。だから、森保監督の選択には賛成できます」
――守田英正選手が外れたことについて、意見を聞かせてください。
「守田はポルトガルのビッグクラブで活躍していて、現地ではみんな彼が好きです。それでも代表に選ばれなかった。今の日本には、遠藤、鎌田(大地)、田中(碧)、佐野(海舟)、そして今回外れた守田と藤田(譲瑠チマ)という、6人の優れたボランチがいます。この6人は全員が日本代表のスタメンになれるクオリティがあると思います。昔の世代と比べると、スタメンと控え選手の差がそれほど大きくない。それが今の日本代表の最大の強みです」
――守田選手が外れたのはなぜだと考えますか?
「今は佐野と鎌田が理想的なボランチのコンビです。そして遠藤も、選手としてだけでなくキャプテンとしての存在感やリーダーシップも大事なので、コンディションが整えば外れるわけがない。そうなると、残りの枠は1つだけ。田中か守田か藤田か、という争いになります。
個人的には、森保監督はボランチを5人選ぶと思っていました。森保監督は会見で『板倉(滉)と瀬古(歩夢)はボランチもできる』と言っていましたが、瀬古の代わりに藤田か守田の方が良かったと思います。守備的な戦術も必要で、センターバックを7人連れて行くのは分かります。でも、ボランチとしての能力を考えれば、瀬古より守田や藤田の方が遥かに上です。
3月の親善試合で守田が選ばれなかった時点で、『もしかしたらワールドカップには呼ばれないかもしれない』と思いました。激しいポジション争いのなかで、最終的に森保監督は『守田より田中の方がチームに貢献できる』と考えたのだと思います」
――フォワードは上田綺世選手、小川航基選手、塩貝健人選手、後藤啓介選手、それにユーティリティ性が高い前田大然選手を含めて5人が名を連ねています。
「フォワードはそんなに多くいらないと思います。上田の控えは後藤、三番手のストライカーは塩貝で、この3人がいれば小川は必要ないと思っていました。小川は代表での出場時間に対するゴール数を見ると良い結果を出していますが、最近はクラブでベンチになっていますし、ポテンシャルの限界に達しているように見えます。
一方、後藤は今シーズン、クラブでのプレーを見ればすでに小川を超えています。塩貝はまた違うタイプのストライカーですし、それで十分だと思いました」
――今回は遠藤選手、鈴木唯人選手、冨安健洋選手など、コンディションに不安を抱える選手が少なくありません。この点についてはどう思いますか?
「とても不安です。ただ、今回呼ばれた選手たちは『大会の途中で100%に回復できる』という判断でしょう。そして、今の日本代表の一番の強さは選手層の厚さです。この4年間、キープレーヤーがいなくても同じレベルでプレーできてきました。イングランドに勝った時は久保(建英)がいませんでしたし、去年は三笘がいない試合が多かった。それでもチームのレベルが大きく下がることはありませんでした。
ですから、ワールドカップでもチームのレベルはキープできると思います。理想を言えば、冨安と板倉が100%の状態でスタメンであるべきですが、最近の谷口(彰悟)と渡辺(剛)が彼らと同じように安定したプレーをしているので、問題ないかなと思っています」
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
【記事】「技術なら香川真司や乾貴士の方が上なのになぜ?」“モンスター”長友佑都が日本代表で生き続ける理由
【画像】華やかなが美女ずらり!トップスターの妻・恋人・パートナーを一挙紹介!
【画像】Jリーガーが好きな女性タレントは?長澤まさみ、ガッキー、広瀬すずらを抑えての1位は…
